ネス湖に現れたUMAはネッシーと呼ばれるのなら、揚子江に現れたらヨッシーと呼ぶのか気になっています。
さて今年に入ってから日系各紙で「中国の景気減速の影響で」という表現がやたら見られるようになりました。経済成長率の鈍化は何も最近に始まったわけではないのになんで後も急に増えるんだろうかと内心冷ややかに見ています。なお個人的にガチでビビったのは、今もやっている全人代で目標成長率の引き下げが発表されたところ、「中国の経済が縮小されるわけだから~」と書いているヤフコメがあったのですが、どこから突っ込むべきだろうかとしばし悩みました。
関係ないけど日本で買ってきた無線マウス、長時間触らずにキーボードで叩くとほぼ100%反応しなくなり、電源を入れ直す必要がある欠陥品と判明しました。またマウス買うのか、去年末から既に6個も買ってるのにどれも使えないなんてな……。
それで本題というか結論を言うと、特に具体的な調査データなどなくあくまで私個人の所感として述べると、今年の中国の景気は製造方面はともかくとして消費に関しては非常に好景気になるのではないかという予感が強くします。
ほんの二分くらい手を離しただけでまたマウスが反応しなくなったし……。
何故こう感じたのかというと先週末、友人に日本土産を渡すために繁華街で待ち合わせたのですが、その日はいつもながらまたザーザー雨が降っていたにもかかわらず、買い物に来ている人の数が明らかに普段より多かったからです。また買っているものも割と値の張るようなものを買ってる人が多く、飲食店も混んでてなんでこんなに人多いんだろうと不思議に感じるほどでした。
背景としてはちょうど月初の週末で、給料を受け取ったばかりの人が多かったこともあるでしょうが、なんか去年と比べても消費が活発に動いている印象を覚えました。
またこの消費に関してもう少し述べると、中国では今年から個人所得税が減税されており、また日本の消費税に当たる増値税も一般商品が17%から16%に引き下げられています。特に2月末給与(1月勤務分)で初めてこの所得税減税が得られた給与が支給されるため、実質的にほぼすべての就労者がそれまでより多い給与額となっているはずで、これで消費が増えないほうがむしろ変でしょう。
なお増値税に関しては更に引き下げようとする案が今の全人代(中国の国会)で出ており、多分これも通るでしょう。消費者にとってはありがたいけど、税額計算する方にとってはしょっちゅう変えられると溜まったもんじゃないんですが……。
あとこれは江南地方限定ではありますが、昨年12月から現在まで、誇張ではなく2日連続で晴れとなったことは一度もありません。っていうか太陽がちゃんと見られるくらい晴れた日なんて10日ちょいくらいしかないだろうと思うくらい、今年の冬は極端に天気が悪かったです。
天気の消費への影響は言うまでもなく非常に強く、仮にこれから春になるに連れて天候が良くなるとしたら、多分それだけでも直近三ヶ月よりも、というよりこの三ヶ月間抑えられていた分だけ消費が増えると思います。他の地域は知りませんが、それくらい今年の上海周辺地域の冬は異常な天候でした。
以上のような感じ方から、日本の予想とは裏腹に今年の中国の景気は案外かなり良くなるんじゃないという気がしますが、年末にかけては消費が落ち込むだろうと見ています。何故かと言うと、知ってる人には早いですが減税に伴って個人所得税の制度が代わり、所得税の計算方法が月次計算ではなく年間包括計算方式となったからです。
簡単に説明すると一年間で毎月同じ給与をもらっていても所得税額が毎月変わるようになり、年末に近づくに連れ手取り額が段々少なくなるような仕組みになりました。やっぱこの辺の心理的影響は消費に影響するでしょう。
最後に、「中国の景気減速で~」という表現には気をつけて見るべきだと断言します。いってしまえばスケープゴート的な理由として使われる可能性が高く、業績悪化する企業についてはもっと別の理由があるかもという視点をもって発表を見るべきでしょう。
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