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2019年7月14日日曜日

中国でSteamを試してみた

 日本には日曜夜にアニメの「サザエさん」を見終わると翌日月曜からの仕事を連想して軽いうつ症状を引き起こす「サザエさんシンドローム」という風土病がありますが、最近の私は毎週土日もずっと仕事していて、ちょうど日本でサザエさんが終わる頃にその週のタスクが終わり、ホッとすると言うか一息つく状態が毎週続いています。
 あとさっき計算したら今月は今日までの残業時間が約41時間で、ちょうど月の半ばだから今のペースを維持できれば月80時間の過労死ラインを無事突破できそうです。ただこの時間に関しては今やっている業務は作業中の神経の消耗が桁違いに激しいだけに、仮に他の仕事だったら今のペースの1.5倍でも余裕で絶えきれる気がします。そう考えると過労死ラインの突破は案外難しくないなと思えます。
 なお先週はキーボードを叩きすぎているせいか、右手を広げるだけでも痛くて、移動中とかずっと手を握ってました。

 話は本題に入りますが先月、ゲームの「Gジェネレーションジェネシス」がUIがクソなことで有名なプレイステーションネットワークでセールされていたので、仕事はクソ忙しいけど安いのだから買っちゃおうと買ってしまいました。買ってしばらくしてから他のゲームをクリアし終えたのでそろそろVitaでダウンロードしようと思ったら、何故かダウンロードリストに入っておらず、「是は如何に?」と漢文調で訝しみながら調べてみたところ、なんと私が購入したのはVita版ではなくPS4版で、PS4を持っていない身からすると無意味な購入だと初めて気が付きました。
 っていうかバージョンを間違えるくらいこの時疲れてたんだと初めて気が付きました。

 一応気づいた時点でまだセールは続いていたものの、信じてないけど神からの「買うな!」という指令と受け取りそのまま再購入は見送りました。とはいえ、なんかゲーム買って遊びたいという気持ちは失せませんでした。
 他に遊んでみたいものとしてはスパイク・チュンソフトの「ザンキゼロ」というゲームがあるのですがこれだとUIがクソなことで有名なプレイステーションネットワークで買うと約7000円もすることから、買うのにはちょっと迷うと言うか、安くなるかセールになるかしないと購入には踏み切れない金額です。そんなことでさてどうしたものかと仕事しながら考えていたところ、「そうだ、Steamを試してみよう!」と京都に行くようなノリで思いつきました。

Steam(ウィキペディア)

 Steamとは知ってる人には早いですが、ネットでの国際PCゲーム配信サイトとそのサービスの名称です。世界各国のゲームメーカーがこのSteamで自社のゲームを売り出しており、それこそPS4とかで販売されているエースコンバットやファイナルファンタジーといった大作ゲームもこのSteamを通して購入、ダウンロードすることでPC上で遊ぶことが出来ます。もっともさっきの二つを遊ぶとなるとPCの3D描画性能も結構要求されますが。
 このSteamは米国法人によって運営されていますが、中国でもサービスが展開されていることは、元同僚でガチなゲーム業界関係者から聞いていました。Vitaがもう生産中止となりこれからリリースされるゲーム本数も少なくなるという目測もあり、前から使ってみようかと考えていたところでした。

 早速、自宅のパソコンからSteamサイトにアクセスして、アカウント作って、ソフト販売ページを見てみたところ、「¥100」などといった値段表記がズラッと並んでて一瞬ポカンとしました。
 実はこれ、「100円」ではなく「100元(約1600円)」という意味です。日本円も人民元も通貨省略記号は同じ「¥」、ついでに書くと元々使用していた漢字も「圓」で共通しています。

 日本円で考えるとべらぼうに安い金額になるので最初見た時は驚きましたが、落ち着いて見直してみると、人民元単位で値段を換算したとしても非常に安い金額でゲームソフトが販売されていることに気が付きました。
 例えばさっきの「ザンキゼロ」、Steamの中国販売サイト金額は確か約120元(約1900円)、しかも私が買った時はセール中だったので約90元(約1400円)でした。さっき書いた通り、UIがマジクソなプレイステーションネットワークで購入すると約7000円という定価をすると考えると、Vitaで遊ぶことが馬鹿みたいに思えてくる値段です。

 恐らくですが、Steamの日本円価格であれば中国での人民元価格よりはもう少しすると思います。ただそれでも、わざわざVitaとかで買うのと比べると価格面でのメリットは非常に大きく、他のゲームを見ていてもこのまま人民元で書い続けたほうが絶対に有利と思える価格ラインナップとなっています。

 そんなわけで「ザンキゼロ」を含めいくつかのゲームを購入し、ダウンロードして試してみましたが、ダウンロード速度も問題無く、またゲームのPC上の動作も特に問題ありませんでした。まぁ何よりといったところなのですが、唯一不満ではないものの、ちょっと惜しいと感じたのが決済です。
 購入時の決済方法はいくつか提示されたので、普段の生活でも一番頻繁に使うWeChat決済ことスマホの電子決済を選んでみたところ、「個人認証が出来ていないので決済出来ません」と拒否されてしまいました。

 実際にはWeChatでの電子決済において私の個人認証は済んでおり、また店頭でのレジ決済や、中国の旅行予約サイト「C-trip」でのネット決済はこれまで何度も滞りなく実行できていますが、Steamではきちんと決済されませんでした。
 恐らくですが原因は私が外人(日本人)であることと、Steamの運営が米国法人であることであることが原因でしょう。似たような減少として、WeChat決済に対応している日本国内のコンビニでは中国人は問題無く決済できるのに、日本人だと決済できないよう制限されています。これは外貨流出を防ぐための措置と言われており、中国国内とは言えネット決済で「外国人+外国法人」の決済はやはり出来ないようになってるようです。

 仕方ないので結局クレジットカードで決済しましたが、このSteamの決済は二重の意味で惜しいと感じます。既に長くなっているので、明日以降右手(左手も)が痛くない時にまた続きを書きます。

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