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2019年8月13日火曜日

約束を破り続けた国の末路


     (  ´・ω) 
    γ/  γ⌒ヽ   (´;ω;`)  ウッ…
    / |   、  イ(⌒    ⌒ヽ
    .l |    l   } )ヽ 、_、_, \ \
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    .\ |    T ''' ――‐‐'^ (、_ノ
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      パットン   冷蔵庫

 DeNAのパットン選手の冷蔵庫殴打事件の報道を見るたびに上のAAを連想しています。っていうかパットンは球団やファンだけじゃなく冷蔵庫にも謝るべきでは。

 話は本題に入りますが、中国の春秋時代は今の日本の皇室に当たる周王室は既に権威も権力を失い、各地域を収める王がそれぞれ独自に勢力争いとかしていました。ただ全く秩序がなかったわけではなく、何年かに一度は猫の集会みたくみんなで集まって、リーダーこと覇者を決め、その覇者の裁定などを受けるなどして利害を調整しあっていました。
 この春秋時代の主だった覇者のことを「春秋五覇」と呼びますが、五人のうち斉の桓公、晋の文公については異論はないものの、残り三人には誰を加えるかは人によってバラバラで、私自身は無理して五覇としなくてもいいのにとか思っています。

 なお春秋時代の最強国については諸説ありますが、後の時代を考慮すると地味に晋だったのではないかと私は考えています。というのも晋は当時の中華世界のほぼ中心に位置し、異民族との防衛も担っており、また戦国時代には韓・魏・趙の三ヶ国に分裂するものの魏と趙は有力国として残り続けています。
 そんな晋から飛び出てきた覇者というのが先程の文公ですが、知ってる人には早いですが彼は放浪の覇者として有名です。というのも彼の父親の代、父親の寵姫であった驪姫が自分の息子を後継者にしようと讒言活動を行った結果、英邁と誉れ高かった文公の兄に当たる長男は処刑されることとなりました。

 これに驚いた文公は晋を脱出して母の出身地に亡命したのですが、その後文公の父親が死に、驪姫の息子が跡を継いだものの、家臣の反乱にあって母親ともどもあっさり殺されてしまいます。家臣らは亡命した文公を主君に迎えようとするものの、粛清される恐れから文公はこの要請を拒否したので、家臣らはかわりに文公の弟に当たる恵公を迎え入れました。
 この晋の恵公は帰国する歳、春秋時代から強国だった後に天下統一する秦に支援を仰ぎ、秦の警護のもとで無事に帰国を果たして即位します。即位後、自らを迎え入れた家臣に対し、「先に文公に要請を出した」という理由から粛清しています。

 この恵公の帰国時、恵公は無事即位した暁には秦に一部領土を割譲することを約束していました。しかし即位したらこっちのもんとばかりに恵公はこの約束を反故にします。そしたら数年後、晋で飢饉が発生したため恵公は図々しくも秦に食糧支援を求めてきました。
 流石に秦の人たちも、「あんな野郎ほっとけ!」とその図々しさに腹を立てていましたが、後に名君と讃えられる秦の穆公は、「民に罪はない」と言って、粛々と食糧支援に応じました。

 それから数年後、今度は秦で飢饉が起こったので晋へ食糧支援を求めました。そしたら晋の恵公は、「飢饉で弱っているはず。攻めるなら今がアタックチャンス!」とばかりに、なんと秦に対して侵略してきました。この暴挙に怒った秦の人々は飢饉なんてへっちゃらさとばかりに晋軍をめっためたに叩き潰した挙げ句、恵公すらも捕虜にしてしまいました。何度も約束を破られていることもあり恵公をみんなのいけにえにしようとまでしましたが、夫人に諌められたので恵公の王太子を人質とすることで帰国させました。
 それから数年後、恵公が病気になって弱っていると知った王太子は、人質であることなんて関係ないとばかりに無断で帰国し、恵公の逝去後に跡を次いで即位しました。これには優しい穆公も激怒し、亡命で放浪していた晋の文公に連絡を取り、「あいつら叩き潰すなら何でも協力する」と約束します。

 こうして秦の支援を得た文公は弟であった恵公の息子を楽々撃破し、晋の王位を継承して文公となり、放浪生活で培ったリーダーシップを発揮してその後覇者に推戴されることとなりました。

 何がいいたいのかと言うと、隠す必要もないのでいいますがこの一年くらいの韓国を見るたびに晋の恵公をいつも連想します。
 かつて日本がソ連と日ソ不可侵条約を締結する直前にある外交官が、「近年の国際条約の反故事例の大半はソ連が当事者であり、そのような国とは条約なんて結んではならない」と反対したと聞きますが、その後の結果を見る限りこの危惧は完璧な形で的中しました。このように、普段からどれだけ国としての約束事を守っているかというのは国家としての信用に関わるのは当たり前ですが、それ以上に普段から約束を破る相手とは必ずまた破るものだと考えていいでしょう。

 ある意味中国なんかもその典型ですが、中国のいいところはやはり利に聡いと言うか、大きな損失につながったり、逆にものすごい儲けに直結する場合は比較的約束を守るところがあると思います。なんだかんだいいつつ、やはり商人の国だと私はみています。
 一方、韓国に関してはもはや対話のできる相手ではないように見えます。中国と違って利益に直結するような内容ですら平気で横紙破りをやってきて、また過去に日本側が不利を被るような約束を結んだにもかかわらず今回のように反故にしてくるあたり、信用ではなく力関係でしか相互強制性を備えた約束はもはや結べないでしょう。その上ではっきりいうと、このような国家間の約束を守らない国は古来繁栄した例はなく、晋の恵公の轍を踏むのではとまでみています。

 逆にと言うか、今回日本が一部戦略物資の輸出条件を厳格化した際、韓国にとっては寝耳に水で大慌てだったと聞きます。裏切り、騙し討ちというのは基本、普段から嘘ばっかついている人間だとそもそも周りがあまり信用しないため効果は薄くなります。逆に普段全く嘘つかずに正直に生きている人間ほど、ここぞで出してくる嘘、騙し討ちというのは多大な効果を発揮するもので、私も騙し討ちを迫られるような機会がいつか来るかもしれないと思い、普段はめっちゃ正直に生きるようにしています。
 無論、日本の今回の輸出条件厳格化は騙し討ちでもなんでもないですが、この手続変更が韓国を大慌てさせたということは、カモにみられていただけかもしれないものの無駄に信用はされていたんだなとは思います。

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