なんかいつも暗いことばっか書いているような気がするので、たまには明るい内容を書こうかと思います。
それは私が中学生だった頃の話です。友人の家に遊びに行って、既にプレイステーションの時代が来ているにも関わらずスーパーファミコンのゲームで遊び倒し、サッカーゲームの「エキサイトステージ95」で「鶴翼の陣」とか言ってゴール前のスイーパーを除き中央がぽっかり空いて、両サイドに選手を並び立てた陣形とか作ってよく遊んでました(全然使えないフォーメーションだったが)。
このときよく遊んだゲームにマリオカートがあったのですが、その日は何気なくレインボーステージを選んで、私が負けることが多かったもののその日は割と競った展開になって、近距離で私が追いかけ続ける86モードが展開されてました。
周回もある程度回ったところ、アイテムパネルからたまたまキノコダッシュを得ることが出来ました。レインボーステージはフェンスのないステージであることから、うまく相手の背後についてキノコダッシュで体当たりをかければ、一気に相手を奈落の底に落とせて逆転できるだろうという算段がすぐに立ちました。
こうした魂胆を抱えながら友人のカートを追いかけ続け、もうこれ以上ないくらいいい感じに張り付けることに成功しました。後は外さないよう軸をしっかり合わせるだけで、こちらの意図を探られないよう直線のコースで慎重に相手の背後に寄せ、「曲がってくれ、俺のハチロク!」と、別に曲がるわけでもないけど心境的にはこんな藤原拓海な感じでアイテムボタンを押しました。押した瞬間、「勝った!」と思うくらいベストなタイミングでした。が、
「えっ?なに?(゜o゜;」
友人は驚きのあまりに声を挙げたのですが、驚きつつもきちんとカートを操作し続け、コースを走り続けていました。一方、私は声を上げることも出来ず、手に持ったコントローラーがやけに重たいと感じていました。
「今の何?なんか後ろから飛んでってそのまま消えてったんだけど?」
友人の問いに対し、私は重い口を開いて説明しました。
「うんあのさ、後ろからキノコダッシュで君にぶつけて穴に落とそうとしたんだけど、ぶつかる直前にジャンプ板に当たってさ、そのまま君のカートの上を飛び越して奈落へ落ちる羽目となったんだ……」
そう、私的にはタイミングも軸もバッチリのタイミングでキノコダッシュを仕掛けたのですが、ガチで友人のカートにぶつかる直前、その手前にあったジャンプ板に触れてしまったことでそのままハイジャンプへと突入し、何も知らずに走り続ける友人の真上を私が操作するカートが飛び越してそのまま暗闇の中へ消えていく羽目となりました。
友人の画面から見れば、突然キノコダッシュの効果音とともに私のカートが猛烈な速度で後ろから頭上を飛び越し、そのまま消えていくというわけのわからない光景が展開されていたことになります。常人には理解出来ない世界、それがアンビリーバボーという展開でしょう。
正直言って、自分も最初何が起きたのかわかりませんでした。それくらいジャンプ板にぶつかるのがギリギリでもわからないくらいで且つ友人のカートにぶつかる直前というタイミングであり、ハチロクの幻でも見ているような気分でした。っていうか穴に消えてった時点で、完全に戦意喪失しました。
自分が知る限り、マリオカートで一番意味のわからない展開になったのはこのときのバトルです。
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