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2019年12月22日日曜日

ベヨネッタとニンジャガ

 昨夜アクションゲーム「ベヨネッタ」のSwitch版を、途中までノーマル、後半だけイージーモードでクリアしました。感想は、「買わなきゃよかった」と後悔する出来でした。しかも2も既に買ってるだけに後悔後先に立たずです。
 そもそもなんでこのゲームを買ったのかというと、アクションゲームの傑作として評価されていたからです。しかし実際にプレイしてみたところ不満点が非常に多く、なんでこのゲームが傑作扱いされるのか非常に疑問に感じたため今こうやって記事書いています。

 まずアクションについては、確かにウリとしているだけあってつまらなくはないです。しかしこのゲームの場合、相手の攻撃を直前でよけることで相手の動作が止まり、こちらが一方的に攻撃を仕掛けられる(ウィッチタイム)ようになるのですが、こうした状況を利用することを前提に作られていることが非常に不満でした。具体的に言えば、相手が攻撃してくるのを待って、それを敢えて避けることが非常に重要であり、そのため戦闘では基本「受け身」にならざるを得ません。
 もちろん他のアクションゲームでも相手の攻撃を見切って、攻撃後の隙を一気に叩くというプレイは珍しくありません。しかしベヨネッタの場合、全編にわたってそれが求められ、体力が少なかったら素早い相手に対しこちらから先制的に仕掛けて倒すといったプレイがしづらくなっています。また複数の敵に囲まれると上記のような状況を作らない限りはまともに攻撃できず、最初にともかく避ける、それから殴るというのが非常に強制されます。いわば、戦闘における戦術の幅が非常に狭いです。

 それでも上記の点はそういうゲームデザインだと思って割り切ることはできます。ただどうしても私が割り切れなかったのはこのゲームのストーリー、ひどすぎるというか感性が一体どれくらい古いんだと非常に不満に感じました。
 実際、プレイしていてもちんぷんかんぷん意味わからずで、そもそもなんで天使どもに一方的に攻撃されなきゃいけないのか、でもってなんでこっちは天使を一方的に殴り続けなきゃいけないのか、あと悪魔がなんで味方になってやってこないのかと、この点一つとっても不満この上ありません。

 そうした背景をゲームの合間のストーリームービーで説明しようという意思は感じるのですが、とにもかくにも見せ方が下手で、感覚的にはゲームの合間にクソみたいなサメ映画を無理やり見させられているような感じでした。黒幕にしたって如何にも過ぎる展開で、もうちょっとひねろうとはだれも思わなかったのか、その登場シーンを見て「ああ、やっぱり……」みたいな感じでげんなりしました。

 こんな具合で非常に不満が高く、正直このゲームが売れたのは主人公のビジュアルが良かっただけなんじゃないかと本気で疑っています。敵キャラの天使のデザインにしても、統一しているように見せかけて実は統一感がなく、意匠の美は私には感じられません。また発売自体がやや古いこともあって、当時流行っていた悪名高きQTE(クイックタイムイベント)が豊富に用意されており、クソみたいなサメ映画のようなムービーをスキップ出来ず無理やり見させられ、ほぼ初見殺しなコマンド入力が求められで、このゲームを評価してた人には本気でもっといいゲームがあることを紹介したいです。

 その場合、仮に紹介するとしたら私の中では「ニンジャガ」こと「ニンジャガイデン」です。正確には私がプレイしたのはPS3版の「ニンジャガイデン∑1、2」ですが、未だにこのゲームを我ながらよくクリアできたものだと今でも思います。というのもこのゲーム、非常に難しいことで有名で、あまりの難しさにある人がクレームを入れたら「練習してください」と言い切られたこともある曰く付きのゲームです。
 実際に私もご多分に漏れず非常に苦労したのですが、プレイしていくうちに自然に上達していき、途中進行ルートで迷うところがあることは不満であったものの、ことアクションに関してはどんどんうまくなって、どんどん見栄えが良くなり、非常に難しかったけどノーマルで一応全クリは達成できました。

 特にアクションに関しては使用武器が豊富にあり、状況や相手によって使い分ける楽しさもあれば、受け身中心で戦う敵もいれば、率先して切りかかりすぐに距離を話す一撃離脱が重要な敵もおり、そうした戦術の使い方も楽しかったのを覚えています。
 もっとも中盤のボスの「アルマ重鬼卿」と初めてかちあった時は、何もわからないまま一瞬で殺され、どうすればいいのか軽く絶望しましたが。

 またストーリー(1)に関しても非常に単純明快で、

忍の里を襲ったやつらをぶっ殺しに行く

ついでに復活した魔神もぶっ殺す

最後唐突に出てきたおっさんもついでにぶっ殺す

 という、これ以上説明の必要がないくらい凄いわかりやすさで、アクションゲームに余計な裏設定とか因縁は不要であるというのをまざまざと見せつけてくれました。なお最後に出てくるラスボスのおっさんに至っては、実は1面に出て来た時の方が強いというシュールな設定のされ方がされてあって、最後倒した後はあまりの歯応えのなさに「え、なんなんこいつ(゚Д゚;)」と唖然としたのを覚えています。
 ちなみにこのおっさんに限らなくても、実はこのゲームは1面が最も難しいという変な難易度設定になってます。まぁその分、1面で大分鍛えられるというのはあるけど。

 こんな感じで似たような3Dアクションゲームとしてみた場合、ニンジャガの方がベヨネッタよりはるかに上を行くと私は感じます。もっとも私は遊んでないけど、続編の「ニンジャガ3」はひどい出来だったと酷評されていますが。

4 件のコメント:

  1. ビジュアルで売れたのはありそうですねー
    当時としては、良い出来のゲームだったのかもしれません。
    自分は楽しめた派でしたが。

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    1.  なんかウィッチタイムに入らないとコンボつながらないのと、コンボ分岐と入力がニンジャガと比べてやや複雑なのが自分には受け入れられませんでしたね。まぁこの辺は好みの問題だと思いますが、あのストーリーだけは批判点にあまり挙げられないのが非常に不満です。なんでルーメンの賢者ってだけで天使たちを使役できるんだか。

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  2. おおー ベヨネッタの忌憚ない感想を書く記事 なかなかないので見つけただけで嬉しいです
    このゲーム、いかなる攻撃中でも隙無しで回避が可能で 攻撃を中断することなく回避するダッヂオフセットなるテクニックもありというおかげで、これに気付けさえすれば受け身になることはないんですよねー。攻撃と回避をマルチタスクするゲームというか。
    攻めるか守るかという判断が必要なニンジャガとは真逆のゲームなわけです。。すごい変わってるし、説明も誘導も不足してますよね。。ストーリーもマジでビジュアル先行のB級映画感重視ですね笑

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    1.  コメントありがとうございます。
       ご指摘を受けて自分も初めて気が付きましたが、言われたとおりに攻撃しながらの回避を意識すればベヨネッタの操作に対する見方は大分変わる気がします。自分はその点に気づけず、この記事に書いたようにひたすら受け身に回って、殴って、ウィッチタイム切れたらまた避けてでクリアしました。正直爽快感も何もないプレイでした(´Д`)
       逆にこれまたご指摘通り、ニンジャガは攻めと守りがはっきり敵や場面によって分かれるゲームでした。はっきり分かれている分、防御後に相手のスキが出来たらすかさず攻撃を叩きこむという明快さが割と自分に合っていたのかもしれません。
       なおベヨネッタは2も1と一緒に買ったけど、1への不満からまだ一度も遊んでいません(;´・ω・)

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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