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2020年8月6日木曜日

中国からの謎の種騒動に関する中国の反応

 リクエストがあったのでさっそく今話題の中国から送られてくる謎の種騒動について、中国現地の報道を軽く洗ってみました。結論から言うと、日本や米国の報道をそのまま後追いして報じています。


 共産党系発行で私の記事も以前翻訳して掲載してくれた環球時報も、米国での謎の種騒動を上記リンク先記事の様にして報じています。またここだけでなく他の中国メディア、はたまた海外ニュースを取り上げる個人ブロガーなども多くこの話題に触れており、日本のテレビニュースなどの報道を引用も多数見かけました。中でも驚いたのは、今日日本で放送されたと思う内容(送付業者への電話インタビュー)も早くも取り上げている人がいたことです。仕事が早い。

 これらの報道は「神秘种子」や「不明种子」、日本語に訳すなら「神秘の種」とか「なぞのたね」などというキーワードで語られているのですが、これら報道を見て気が付いた点としては、中国国内でではこの謎の種が送られてくるケースはあまり起きていないのではないかと思います。仮に起きていたら「国内でも……」的な報道が少なくとも出ると思われますがそうした報道は一切なく、前述の通り米国と日本の報道が引用の形で報じられているだけです。

 その上で推理を進めると、やはり送り先は既に一部で指摘されているようにAmazon利用者だと考えられ、Amazonの住所情報か何かが流出したことからレビュー関連の何らかの不正を行うために送付した事実を作っていると私も思います。地味に重要な前知識をここで挙げておくと、以前はアクセスできましたが、中国国内からAmazonの日本語サイトにアクセスすることは現在できません。英語サイトは映るものの、日本語サイトはアクセスが遮断されており一切閲覧できないのですが、なんとなくこの辺も米国と並んで日本にばかり種が送り付けられてくる理由の一つになっているような気がします。
 あとタイミング的には、先月辺りからコロナ禍でサービスが中断していたEMS(国際宅配)が再開されたというのもあるでしょう。

 一応、中国政府は種の封筒に中国郵政のスタンプがあるがこれは偽造であると説明はしているものの、状況から考えると中国政府がやっているわけではないものの、中国の業者が種を送り付けているのはまず事実でしょう。あまり大事にしたくないだろうし、中国政府も内々に処理するかはわかりませんが、検疫的にもかなり逸脱した行為なのでしばらくしたらアクションが起こるとは思います。
 それにしても、中国の話題を、中国メディアが日本の報道を後追いするという形を見ていてかつての冷凍毒餃子事件を思い出します。あれから長い時間がたったけど、自分はその間どれだけ変わったのだろうかと妙なノスタルジー覚えます。

2 件のコメント:

  1. 早速のレス誠にありがとうございます
    m(__)m
    やはり「日本国内」だけの問題でしたか(笑)
    そちらの「様子」と「ヒント」をお教えいただき、
    貴重な情報データを入手できました。
    とりあえず一安心です。
    今後、こちらでもネットを中心に、
    この問題がデマを含め、
    「盛り上がり」そうなので、
    様子をみながら・・・ですね(^^)
    「ウラ取り」にご協力いただき、
    誠にありがとうございました。






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    1.  いえいえ、こちらこそネタ振りありがとうございました。
       真面目にこのネタ、大きくなるならJBpressでも取り上げようと思ってもいたのですが、書いている通り中国国内では何それ的な扱いで、特に新規情報も出ない案件だっただけにボツにしています。ニュースといえばニュースですが、そこまで大きく騒ぐものなのかなという疑問は感じます。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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