そういうわけで今日、ハセガワのハリアーⅡのプラモを作りました。
知ってる人には早いですが「ハリアー」はトヨタのSUVではなく、英国が開発した世界初のVTOL機、即ち垂直離発着ジェット機です。端的に言えば、ヘリコプターの様に長い滑走路なしに真上への離陸、真下への着陸が可能で、尚且つヘリコプターより速い速度で飛ぶことができるジェット機です。
もちろん垂直離発着+ジェット機を実現するに当たっていろいろな構造的課題が多いことから、「ジェット機としては最高速度はそれほど速くない」、「搭載重量が少なくあまり爆弾とか詰めない」などの弱点を持っています。
ジェット機としての弱点は多いものの、垂直離発着という他のジェット機にない機能は戦術応用の面で高く評価され、「搭載重量少ないならエンジン強くすればいいじゃない」的に、米国によって中身を魔改造されたのがこのハリアーⅡです。
そういうわけでこのハリアーⅡは英国生まれ米国育ちみたいな機体ですが、魔改造が聞いたことから英国も逆輸入して採用しています。外見こそ初代ハリアーとほとんど差はないものの、中身はかなり大きく異なった仕様になっているそうです。
そうした逸話から前から構造に興味があって作ってみたいなと思っており、たまたまプラモ屋覗いたら何故か置いてあったので、その日は何も買うつもりなかったのに衝動買いしてしまいました。ちなみにソ連人民の敵であるうちの親父も昔からこのハリアーに、何故か強い興味を持っていました。
ノズル後ろ向き
ノズル下向き
その垂直離発着を可能とする最大の機能を実現する特殊なエンジン配置とノズルはきちんとこのキットでも再現されています。見ての通り、ノズルは組み立てた後でも向きを変えることができます。
なおこのキットですが、パーツ数が少ないにもかかわらずこうしたノズル可変機構も再現されており、かなりおすすめです。組立だけなら2時間程度あれば十分可能で、プラモ組立てに慣れていない初心者にも向いています。
正面図、どことなく「命」っぽい
左からハリアーⅡ、F-14トムキャット、J-20(殲-20)
例によって大きさ比較のために前回作ったトムキャットと、久々にJ-20を引っ張ってきて並べました。比較対象二つがとんでもなくでかい機体ということもありますが、ハリアーⅡ自体は戦闘機としてはかなり小型です。やはり小型なだけあって、大型のトムキャットと比べてもデカール(シール)貼りはやりやすかったです。
さっきにも書いた通り、非常に組み立てやすく、尚且つプロポーションも悪くなくて、作ってて非常に楽しいキットでした。ハセガワはタミヤと比べるとディテールにこだわるところがあってこれまで難しいという印象が強かったですが、このハリアーⅡに関しては全くそんなことなく、単純で且つ楽しく組めるキットでした。値段も安かったし。
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