ということでヤンジャン風の自分の記事紹介ですが、朝一で見たらJBpress内のアクセスランキングでは5位でしたが、その後じりじりと順位を上げて一時は1位にも入っていました。後からじわじわと上がってくる、割と理想的な伸び方していて十分当たったと言える記事です。
っていうか勤務時間中はランキング見てないで仕事しろとか自分でもツッコミ入れています。
記事内容については世を忍ぶ仮の本業がこのところ忙しく土日も働くような状況であったことから、あまり根拠データを示せないものの、去年の記事の反応から見てマクロで薄い内容の記事が求められているという確信から、普段このブログで言っている内容をまとめるような感じで書きました。個人的に悪くないと感じているところは冒頭の切り出しで、100:1と10:1の対比を出した上で、かつては買い手のついた特許や技術はもう買い手がつかないという語り口は読者を引っ張り込むのに功を奏したのではと考えています。
何気にこのくだり、後半の解説で触れる既存機技術に固執して新規技術に踏み出せなかった日本という内容にも通じるもので、そんな悩まず書いたけどキャッチーな語りだしになった気がします。
さてそんな記事内容ですが、前ほどではないけどまたコメントには「中共の手先め( ゚д゚)、ペッ」とたくさん書かれると思いましたがさにあらず、ヤフコメを見るとむしろ肯定的意見が圧倒的多数でちょっと驚きました。っていうかコメント数が1000件オーバーしていて、400件くらい見終わったところで今日中には読み切れないと諦めました。
また同じJBpressにもよく寄稿している中島恵氏がまたオーサーコメントを寄せてくれてました。自分の書く中国記事(おにぎりとか)によくコメント寄せてくれているので、どっかで会うことあったらアイスでもおごらなきゃいけないのかな(;´・ω・)
話を戻すと、この記事は当初はもっときつめに日本の落ち込みぶりを書いてました。そんな初稿を友人に見せたら「素材産業がなんで日本に優位があるのかがわからない」と聞いてきたので、そっちのが分かりやすいかなと思って実はもう一本、素材産業の日中比較記事も書き上げています。
ただ素材産業の記事は、中国は物理系学部(工学部)ばかりで化学系学部(理学部)が少ないなどの根拠などはそこそこ面白いものの、全体として地味で、また読者層が限定されるという懸念を覚えました。それ以上に単純に自分が読んでも面白くなく、また体力的にもやばかったので結局最初に書いた今回の記事に戻した上で、読者層をさらに広げるように表現をやや緩く変えました。この辺は全部奏功したでしょう。
ヤフコメについてもう少し触れると、先にも書いた通り3、4年前に同じ内容の記事を書いてたら「中共の下僕め( ゚д゚)、ペッ」などと言われてたでしょうが、日本の世論は変わったというべきか、製造業で中国にもはや敗北しているという認識が一般化したのだなと今回改めて思いました。ここで終わればそこまでですが、今日仕事中にまたいらんこと考えて、「何故敗北を認知するに至ったのか」という点が気になりました。
結論から言うと、スマホの存在がでかいという感じがします。ヤフコメを見ていてもスマホに関する言及がいくつか見られ、こうした比較的技術が要求されるコンシューマー品で日本製が駆逐され、iPhoneも含めて中国製がずらっと並ぶ事態に至って漠然と感じていた敗北感をはっきり認識するに至ったのかなという印象を覚えました。白物家電なんかは世界市場はともかく日本国内市場は一応国内メーカー品が並んでるだろうから気づかないだろうし。
また今週土日にも次のJBpress記事書かなきゃいけないから、比較的楽に書ける藤田信雄について書こうかと当初思っていましたが、今回のような路線でまた中国経済比較記事、若しくは前から考えている90年代日本政治の致命的ミスとかにしようかななどとも考え始めています。っていうか仕事でもキーボード叩き過ぎて薬指がマジ痛い(´;ω;`)ウッ…
白物家電も名前は日本企業でも実質作ってるのは中国の下請け企業だったりしますからね。
返信削除「世界で稼げる技術」ってどれも中国がもう既に手を付けてる物ばかりですね。
さらに言えばPS5もSwitchも大体中国のフォックスコンが作ってる同じ穴のムジナ、ならぬ母親を同じくする兄弟だったりします。一部でも指摘されていますが、今や日本国産品は日本国内でしか流通しないものしかほとんどない状態なんですよね。
削除市場の変化もありますが、社会を動かしている世代がもう「中国=いつまでも人口の割に発展しない後進国」という認識の世代じゃないってこともあるのかなと思います。高度経済成長を知らない世代がメインになってるのかなと。
返信削除んでもって対抗しようにも新しいことは何もさせてもらえない、儲けは労働者に降りてこない、意思決定者は年寄りばかり、という閉塞感がものすごく蔓延ってる感があります。
中国がすごいというよりは、今の日本は劣化しすぎてとても対抗できるはずがない、というのが共通認識なのかなと。
非常に参考になる指摘です。中国の発展ではなく日本の劣化の方が確かに今の日本人、特に国内にいる人たちは強く認識しているのかもしれません。もっともヤフコメで一部指摘されていましたが、10年くらい前はやたら日本礼賛番組が多く放送されており、変に日本人自身が自信のなさからなのか強がってた時期がありましたが、もはやそれでもごまかし切れない状態にあるのかもしれません。
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