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2021年4月13日火曜日

日本人のコミュニティ離れ

 ペルソナ3ではないけど、人的関係の場ことコミュニティは多ければ多いほどいいと常々思います。特に学校でのクラスが社会生活の中心となりやすい小学生らに関しては、なるべく学校以外の人間関係が持てるコミュニティがあれば、じめなどが発生した場合に大きな逃げ場、支えとなりうるだけに非常に重要だとみています。
 私自身も、はっきり言うが小学校の頃のクラスメートは救いようのないクズばかりで、教師もあまりしっかりした人ではなかったことから、学校生活は楽しいものではありませんでした。ただ、塾と言うコミュニティが当時存在し、塾であった友人や知人らとは学校のクラスメートとは異なる話ができ、また中学受験という共通のストレスを抱えた者同士であったことから非常に仲良くできました。そうした点を踏まえて、小学生には通っている学校のほか、なるべくなら別の学校に通っている子と混じり合える習い事といったコミュニティを持ってもらいたいです。

 翻って大人の世界に移ると、恐らく現代日本人成人のコミュニティは家族と職場の二つしかないという人が大半じゃないかと思います。私も人のことが言えない、っていうか家族どもかなり疎遠なだけにコミュニティは職場一極かと思いきや、忙しくて最近行けないけど中国での日本人サイクリング部というコミュニティが存在し、このコミュニティには非常に多方面で助けになってもらっています。
 やはり同じ会社の人間が誰一人いない環境で、また業種や年齢の違う相手と同じ趣味で交友できることから、いろいろと学ぶことが未だに多いです。もっとも、「RX-3はほんま速くて、(大阪の)環状線で警察のパトカー一周遅れにしてやったわ」という何故追い越したというツッコミ待ちの情報はいりませんでしたが。

 このほかにもこのブログで交友している方々もコミュニティと言え、やはり職場の人間からでは得られない情報や共通の話題で盛り上がれます。こんな感じで、多すぎると交流できる時間が取れなくなる可能性もあるものの、やはり属性の違う人間が集まれるコミュニティは多いほどやはり優位でしょう。
 ただそのコミュニティですが、先ほども言った通りに現代日本人は家族と職場に極端に依存するようになっています。かつてはこれに町内会などの近所付き合いによるコミュニティもあり一部でこれは続いているものの、そういう距離的な近さによって成立するコミュニティはやはり年々減ってきている気がします。

 だからと言って代わりに何か代替となるコミュに血を作れるかと言ったらあまりそういう案もないのですが、一つ言えることとしては、やはり就労時間が長くてプライベートに余裕がなければないほど、外部コミュニティへの参加意欲は失われていく気がします。実際に何十年前に働いたわけじゃないものの、やはりネットの発達で24時間どこでもリモートワークできるようになったこと、仕事内容が昔と比べて厳しくなっていることを考慮すると、仕事以外のコミュニティに参加する暇も取れなくなってきているのがコミュニティ離れの最大の要因じゃないかと思えます。
 そういう意味では、コロナの影響であんまり聞かれなくなってきた働き方改革ですが、就労時間のコントロールをもっとしないとコミュニティを持てとかどうとか言えないのかもしれません。

 そういや今思い出したけど、プレミアムフライデーってあれどうなったんだ?っていうか横文字使ってる時点で腹立ちますが、何故か安倍政権は「アベノマスク」といいやたら横文字好きでおかしなネーミングセンスでした。なんか週休三日制を口にする人も出て聞きましたが、プレミアムフライデーが流行らなかった時点で根本的な間違いに早く気づけと言いたいです。具体的にどんな間違いかと言うと、妙な休暇習慣製以前にブラック企業を見せしめとしていくつか潰せってことです。

2 件のコメント:

  1. コミュニティが家庭と職場しかなかったのはどちらかと言うと昭和のサラリーマン世代で、だから交友関係も職場しかなくて社員旅行やら接待ゴルフやら飲み会やらが頻繁に行われていたという印象です。
    ネットや携帯のおかげもあり、若い世代ほど学生時代の友人や、同世代の同じ趣味の仲間と繋がっている傾向があり(SNSアカウントも複数使い分ける傾向)、接している世界は広がってるように思います。
    ただ昔の子供は今より親と教師以外の大人と接する機会が多く、そういう意味で社会に出てからのコミュ力は高かったのに対し、最近の世代になるほど同世代以外と接した経験が少なく、異なる世代とのコミュ力がどんどん低下しているとは思います。
    昭和は縦のコミュ力が高いが生きてる世界が狭く、平成以降は横のコミュ力が高く生きてる世界も広いが縦のコミュ力が低い、というところでしょうか。

    プレミアムフライデーは「我々が金曜に飲みに行ける仕事をしているから、みんなそうなのだろう」と思いこんで公務員と大手企業が始めた愚策ですね。
    これも含め、大きな組織にいる人が自分の生きてる世界の外側に疎い、という傾向は強まっていると思います。
    小さい頃からエリートコースしか歩んでいない人が大人になるとこういう視野の狭さが現れるような気がするので、やはり小さい頃から様々な世界と関わっておくのは大事なんでしょうね。

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    1.  ご指摘ごもっともで、言われてみると昭和の世代の方がコミュニティが職場と家族に限定されていますね。でもってこちらもおっしゃる通りに、限定されてはいたものの、付き合う相手の年齢の幅は確実に今より広く、現代が同世代に集中しているのもその通りだと思います。多分その年齢んの幅を自分はコミュニティ数の多さと勘違いしてたかもしれません。
       同じ視点で見てみると、家族コミュニティにおいて少子化による叔父や叔母の減少、さらに従兄弟の消失なども地味に大きい問題かと思います。特に従兄弟の消失は年齢の違う世代との接触をさらに狭めているという気がして、この穴埋めを家族コミュニティ以外でどうにかすべきじゃないかと密かに見ています。

       内心、「コロナだからこそプレミアムフライデー!」などと空気の読まない発言を誰か官僚がしないかなと期待してたのですが、さすがにそこまで空気読まない奴はいませんでした。といっても、真面目にこのプレミアムフライデーは企画時点で誰もヤバイと思わなかったのが不思議です。企画した人間も承認した人間も、正直発想がヤバイ人間だと思うので早く職を辞すべきだと思うのですが。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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