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2021年7月20日火曜日

ワクチン記事の裏側


 はいというわけでまたヤンジャン的な自分の記事紹介ですが、今回の記事は企画段階から友人に「ワクチンネタではそこまで稼げないんじゃない?」と言われていました。その友人への返事には「Me too(´・ω・)」と答え、私自身もそんなに受けないだろうと内心思っていました。
 ならなんで書いたのかというと、定例の自動車統計記事を書くにはちょっと情報がまだ足らないし、今日も昼抜きでずっと椅子に座り続けて働くなど仕事が忙しいので、手早く簡単に書ける自己体験記事だとありがたかったからです。ただ普通に書いても仕方ないので、このブログでも取り上げた綿棒について書こうと初めから決めていました。

 そんなわけで出したところ、朝からずっとランキング1位で、まだ結果は出てないですが7/19の終日ランキングでも1位はほぼ確実でしょう。その前の元寇三連発もずっと1位を取っていたので、今回で4連続1位をゲットです。感覚的には4試合連続でホームラン打ってる大谷気分で、めちゃ気持ちいいです。これで仕事が忙しくなければ。
 なおへっぽこ残業時間だけど、土曜と日曜も2時間ずつ計4時間家で作業しています。おかげでメガテン3遊べてないし。

 記事に話を戻すと、編集部の方から「最後の友人のエピソードが面白いから見出しはこれで行く」と言われ、ハーフ芸能人みたいに「うんおっけー」と答えたのが聞いたのだと思います。ヤフコメ見るとほとんどそのエピソードばかり取り上げられてるのですが、なんかやたら「これは作り話だ」と陰謀論を唱える輩が多いので、反撃されないと思っているだろうからと思って一部に「ほんまやで」と返信してみました。
 真面目にこの手のやり取りは日常の冗談としてよく交わす程度のものだと思うのですが、なんか現実だと信じられないのか、やたらあり得ないと否定する人間が多いなと感じました。一人や二人はそんなのもいるだろうと思ってましたが、なんか全体的に多く、日本人同士の交流ってそんな味気ないものになってるのと逆にこっちが信じられない気持ちになりました。

 なお発言をした上海人の友人は、「どうせワクチン打つなら中国製より米国製がいいと言っていたとも書いてね(´・ω・`)」と妙な要求を出してきてました。この記述は文字数の関係から削除されましたが、本気で自分が問いただすまでは「君のことが心配だから早くワクチンを打ってください」などと何度も言っており、これだから調子のいい上海人はと思わせられました。

 と、さらっと読む限りだとこの記事はかなりおちゃらけた感じに見えますが、ただワクチン接種体験を書いてもつまらないと思ったので、実はかなり細工を施した記事構成になっています。はっきり言えば、近年稀に見るほど読み手を選別する記事内容となっており、どこまで内容を深読みできたかで読者の洞察力をかなり試す挑戦的な記事となっています。

 種明かしをすると、具体的には中国のワクチン接種の進捗の箇所です。ポイントは三つあり、一つはワクチン接種スケジュールで「ワクチンが足りない!」的な状況はほぼ存在していないという点です。
 接種スケジュールはむしろワクチン接種を行う労働力面から立てられており、やはりワクチンを自前で生産しているというアドバンテージがはっきり出ています。逆を言えば日本はこれがなく、接種における混乱の根本というか根源になっているように思え、オリンピックやる金あったら何が何でもお金をかけてワクチンを自国で生産するべきだったのではという風に見えます。

 二つ目は、ワクチンの優先接種対象、特に職種です。日本ではほぼ医療従事者のみが対象でしたが、中国では医療従事者のほか、港湾の運送関係者や公共交通機関の運転手など勤務者も対象に入っていました。
 前に私も書いていますが、日本の場合はモノ-ヒト感染を完全に度外視していますが、中国の例などを見るとやはり見過ごせない感染要因になっていると思います。また交通業従事者も自身の感染リスクもさることながら、感染した場合の伝染影響度も大きいだけに、中国のように優先接種対象に何故日本はしなかったのかで疑問を感じます。

 三つ目は、これが一番の肝ですが、中国は高齢者の方が接種が後回しにされています。記事1ページ目の図表を見ればわかりますが、18~59歳への接種が先で、約2週間の差とはいえ、60歳以上の接種の方が後回しになっています。
 このようにした背景としては、重症化のリスクは高齢者の方が高いものの、感染防止の観点では若年層の方が外出活動も多く(=感染を広げやすい)、またアプリを通した効率的な接種が展開しやすいということもあり、若年層の接種が先に開始されたと言われています。まぁその通りだねと私も同感です。

 特にアプリを通した効率的な接種手続きに関しては、やはり若者の方が分があるでしょう。そうした手間暇が少なく接種を広げるという意味では若者から始め、そうしたアプリに不得手な高齢者は後から記事にも書いたような街頭接種会で逐一拾うという効率性を中国は重視したように見えます。はっきり言えばこちらの方が理に適っていますが、日本だと高齢者をさておいてなどと批判が起きて、できなかったでしょう。もっとも、本気で感染を抑えたいならどんな批判にも負けずにこうすべきだったでしょうが。

 この三点について本当に図表と短いテキストでさらっと流していますが、一読してこの点に気付けるかで、情報に対する感度が試されると思います。ヤフコメを見る限りだとコメントした人の中でこの点を突いている人は皆無でしたが、言わなくてもわかっていればそれでいいでしょう。
 中にはそんな重要だと思うのならちゃんと文字数かけて説明しろと思う人もいるでしょうが、私個人としては一から十まで書いてしまう記事はそれはそれで下だと思っています。如何に短いテキストの中に深遠な内容を盛り込むか、またそれをきちんとキャッチできる読者を育てるかもまた、書き手の役割だと考えています。

6 件のコメント:

  1. 中国で高齢者の接種が後回しにされていることは目からウロコでした。重症化のリスクが高い高齢者を優先することは当然とみなしていましたから、若年層の感染拡大のリスクを完全に見落としていました。
    ワクチン接種に関する各国の政策を比較する機会がなく、マスコミも報じていないのではないかと(今調べてみたところ日本語メディアで中国におけるワクチン接種の対象を高齢者に“拡大”と報じていたのは中国メディアの人民網だけでした)思われます。
    こういう政策の違いで、政府のリスク管理の程度に差が出てきます。

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    1.  いやえらそーに書いていますが実は、高齢者後回しの下りはJBpress記事書く前に下調べとして読んだブログに書いてあってそこで初めて「まじか(´・ω・)」と気づいた次第でした。ただ感染拡大を防ぎ、かつ効率性を高めるという意味ではこの判断が最適解だったと思え、この辺の判断した中国には若干の空恐ろしさを感じました。

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  2. 中国のワクチンはファイザーと比べて効果が低い方だと思いますが(海外に輸出された中国ワクチンで抑えられない事例もあることから)、個人的にはワクチンに加えて封じ込めがきちんと機能してるから抑え込めてるのかな、と思います。

    たぶんコロナはしばらく収まらないので定期的に打つ事になると思いますが、塩野義が年内にワクチン完成させることを祈ってます。

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    1.  今日も同僚と話しましたが、コロナが年々バージョンアップするならこれから治療薬の方がかえって価値持つような気がします。ただこの分だと海外渡航は来年も禁止が続くことになりそうだなぁ┐(´д`)┌ヤレヤレ

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  3. リクエストした身としては結果に繋がって良かったです。
    やっぱり高齢者優先とかやってるの日本くらいなんですかね。大変ためになりました。
    危機的な問題に関しては、上意下達が強い組織の方が上手くいくんだろうなと思いながら、日本が中国のような政治形態だったとしても的確に方針を決められる指導者がいるだろうかという疑念が生まれてしまいます。

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    1.  おかげさまで1位取れました(・∀・)
       記事にも書いていますが、冷徹に若者への接種を優先した中国の判断は恐ろしいくらい正確であるのに対し、意見としてこのような方針が全く出てこなかった日本はどうなのだろうと自分も感じ入りました。今日さっき一緒に夕食食べた中国人ともこの件で話しましたが、強権云々以前に、やはり行政においては中国の方が明確に上だと感じます。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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