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2021年10月9日土曜日

習近平はいつまで総書記を続けるつもりなのか

 昨日コンビに置いてあった「さけるグミ」が「さけぶグミ」に見えました。疲れてるのか知らないけど実際あったらちょっとほしいかも。

 話は本題ですが、習近平はいつまで中国の総書記を続けるのか、そろそろこの件について国際政治アナリストたちは議論すべき時期に来ていると思います。まず簡単に中国の総書記制度について簡単に説明すると、総書記職は5年に1回の中国共産党全国代表大会で指名します。また総書記に指名された場合、これまでは2期務めたらそれ以上は再任しないということが憲法で定められていました。
 このため、前の胡錦涛まで総書記は2期10年というのが実質的な人気で10年ごとに総書記は交代するという不文律がありました。

 しかし以上の制度も過去のもので先に改正された憲法では何期でも務めていいということとなりました。次の全国代表大会は来年2022年に開催される予定ですが、本来ならここでお役御免であったものの、先の憲法改正を受けて習近平政権はこれまでにない3期目に突入することがほぼ確実視されています。つまり、2022年から最低5年間は習近平政権が続くということになります。

 3期目はやるとして、では一体いつまで習近平は総書記を続けるつもりなのか。完全な推論の世界となりますが、これまでの彼の行動ぶりなどから見ると、やはり英雄思想が強い人物であるように感じます。となるとそれこそ歴史に残るような大事績を遂げない限りは総書記職を続けるのではないかと見え、そのような目に見える功績は何かとなると、すぐ浮かぶものではやはり台湾の武力制圧以外ないと自分は考えています。
 実際にというか、コロナ以降の台湾に対する中国の軍事的挑発は年々増してきています。その前には香港で独立行政を実質的に制限する国家安全法を制定して事実上、香港の自治時代終焉に王手をかけていますが、今度はこれを台湾にも行い、全中華統一を狙っているのではないかと思う節があります。そもそもこれら以前に、台湾併合を度々口にするなど、習近平自身がこれに並々ならぬ意欲を持っていることはほぼ間違いありません。

 仮にその通りであれば、台湾併合を達成するまでは総書記職から下りないのではないかという可能性があります。下手したら台湾併合を達成しても辞めないかもしれませんが。
 ロシアでもプーチンが既に20年くらい政権を維持していますが、恐らく習近平もこれを意識していることでしょう。真面目に今の中国の憲法では終身総書記ということも実現可能であり、本命はこっちである可能性もあります。ただこうした習近平の思惑は、事実上、上がつっかえ出世が阻まれる下の世代からしたら溜まったものじゃありません。ただでさえ上昇志向の強い中国人のことですし、習近平が長く居座って総書記になれないとわかるや不満を持つことは確実です。

 ここで出てくるのが、最近の中国の電力不足問題です。
 確かに世界中でエネルギー価格が高騰するなどエネルギー資源が不足気味であることは事実なのですが、先月に中国東北部の市街地で起こった停電に関してはやや疑問に感じる点がありました。一応、建前では電力消費の激しい厳冬期に向け今の時期は石炭などの資源を備蓄しなければならず、その予定備蓄量に追い付かず今回停電が起きたと言われていますが、それでも気温も比較的安定するこの時期に起きるものかと当初疑問に感じました。

 この点について一部で言われているのは、現場の意図的サボタージュではないかという説です。上記の通り習近平が居座ることで出世が阻まれた各地の共産党幹部が、現政権の失政というかマイナスイメージを持たせるため、意図的に電力が不足していることをアピールしているのではという説を耳にするようになっています。私個人も季節がら、というより先の停電が国慶節前に起きたというタイミングからも、この説の可能性が高いのではないかと見ています。仮にその通りであれば、今後中国各地で「中央の政策方針に合わせたらこうなってしまった」的な事件が多発してくる可能性があります。

 また習近平の中国国民の支持は依然として高い水準にありますが、もし昨年にコロナが発生していなければ、今とは違ったのではないかという気が少しします。昨年のコロナ流行とその抑え込みで共産党指導部は中国国内からは評価され、また中国に責任を負わせようとする外国の追及がかえって中国国民には反発心を抱かせ、結果的に習近平政権への支持上昇につながりました。
 ただ、そのコロナ発生以前から習近平への支持は明らかに下がっていました。理由はごく簡単で、社会の締め付けが年々厳しくなっているからです。他のコラムでも書かれていましたが江沢民、胡錦涛政権時代において中国国民の自由(海外旅行に気軽に行けるなど)はどんどん広がっていったのに対し、習近平政権では逆コースへと進んでいます。また今年に入ってからはメディア規制が明らかに強まり、先日書いたように自分もSteamでゲーム買えなくなりました(´;ω;`)ウッ…

 こうした逆コースに対し、中国人も仕方ないとは感じつつもやはり依然と比べると政権への態度が変わってきている気がします。そういう意味では、仮に台湾併合を達成できなくても、3期目がどうなるかについてはまだまだ議論の余地がありそうです。

4 件のコメント:

  1. 片倉(焼くとタイプ)2021年10月9日 22:03

    習近平氏の年齢は68歳、プーチン氏の年齢は69歳とほぼ同世代ですね。
    2027年には習近平は74歳になっています。持病を抱えていない限り、
    習近平は 体力的にはあと5~6年総書記を続けられるでしょう

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    1.  年齢要素考えるの忘れてた(;´・ω・)
       ただ鄧小平もかなり高齢ながら指導力を発揮してたことがあり、4期くらいは十分にあり得るし、場合によっちゃ5期もと考えるべきかもしれません。中国のことだから人体改造して∞期とかいうこともありうるかもしれないけど。

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  2. 実は「習近平」なる人物は実在せず党のアバターに過ぎない可能性(支持率が下がったらまた別のアバターが用意される)

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    1.  つまり、習近平は宇宙人(アバター)だったのか(;゚Д゚)
       それはさておき目下の中国人事なら、李克強の次が誰かがホットトピックですが、まだあんま候補の噂が聞こえてきません(;´・ω・)

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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