いきなり聖戦とかいう見出しで何のことかと思った人も多いのではないですが、これはマジ凄いです。
詳細はリンク先にあるテレビ静岡のニュース記事にも書かれていますが自分から簡単に説明すると、静岡県三島市で老朽化したマンホールの調査点検をすることになったものの、その対象数は約1.3万個にも上り、これを全部一々調査するとなると大変となことでした。そこで、マンホールを撮影してアップロードしたらポイントがもらえ、ポイントは賞品に変えられるというゲームアプリを配信したところ、わずか2日間ですべてのマンホールの写真が出そろったとのことです。
一言で言えば、市民の力を使って非常に効率的に業務をさばいているという点に感服します。実際に市役所の人間が一つ一つマンホールを調べようと思ったら相当な工数がかかると予想されますが、ゲームアプリを配信するだけで1.3万個の調査写真が何もせずに集まるなんて、賞品代を考慮してもコスパ最高もいいところです。
まとめ記事でも指摘されていますが、無人の船に敵軍から矢を射かけさせて、大量の矢を奪い取ったエピソードから「諸葛孔明かよ」というコメントは至極的を得ています。
このニュースを友人に話したところ、企画した三島市のみならず、このゲームアプリを開発した業者の方に注目していました。
友人によるとこのアプリ開発業者の創業者は元々はロボット工学畑の人で、過去に設立したロボット会社をGoogleに売却するという実績を持っているとのことです。それだけに友人は、ハードウェアのみならずソフトウェアでもこうした面白い発想をしてくるのかと感嘆していました。
私自身も、このところ日本の人材不足を馬鹿にすることばかり口にしていましたが、このような凄い人材が日本にいたのかという事実にかなりビビるとともに、行政の新たなアプローチにもつながるこうした企画に期待を寄せています。
それこそ熱海の土石流で話題になった不法な盛土や、不法投棄地などについてもこうしたアプリ―を介して、各市民が行政側にアップロードすることで各地の危険個所把握や防災予防につながっていくとも思います。今現在、日本はどこもかしこも労力にも資金力にも欠く有様なだけに、こうした市民と行政の連携は、これだけ情報化された時代なんだからもっと深めていくべきでしょう。
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