・新説魔法少女(信じた俺が馬鹿だった)
なんかこのブログ見ると年中ゲームばかりしているように見えますがちゃんと普段は休日出勤に追い込まれるほど働いています。そんな偏見をよそにまたゲームについて紹介すると、上の「新説魔法少女」はかつて無料で配信された「魔法少女」という同人シミュレーションRPGゲームのリメイクとのことで、ともかくストーリーがハードと批評されていたことから、興味を持ってダウンロードしたゲームです。
このゲーム、同人ゲームにしては異例なほどビッグボリュームで、なんとステージ数がスパロボ並というか50話もあります。なら1話当たりのテキストはそんな多くないかと思いきや、確実にスパロボより多いです。でもって15話くらいから極端にハードになると言われてましたが、実際そうでした。
現在自分は20話くらいまで話を進めましたが、序盤は謎の怪人が突然現れてこの危機を救うのは君しかいないとしゃべる猫に言われるがままに魔法少女となった主人公たちが、新たな仲間たちと出会いつつ街の平和を守っていく王道なストーリーでした。それが15話超えたあたりから「ベルセルク」みたいなハードな展開になって、後半はさらに輪をかけていくと言われるので今から楽しみです。
肝心のゲーム部分に関しても、制作ツールの由来故に全体としてファイアーエンブレムに近い形態ですが、非常に難易度が良く整っています。序盤はそれこそ適当にやっても余裕でクリアできますが、中盤からはガチで各キャラの特性を理解した上で敵を逐次殺してかないとすぐ全滅するほどで、普通にゲームとしてみても十分楽しめます。
またストーリー部分、ゲーム部分両方に言えることですが、各キャラの個性づけが際立って優れています。このゲーム、キャラクターが十数人超と非常に多く登場するのですが性格的に被っているキャラは皆無と言ってよく、またみんな個性が強くて集団に埋もれるキャラが見当たりません。
ゲームパートでもその個性づけはきちんと分かれており、それぞれ得手不得手があり、且つ攻撃手段もそれぞれ個別に分かれていて、見事なくらいバラバラです。ぶっちゃけこれだけ個性を分けられたゲーム、ストーリーは稀でしょう。
前の「アストリブラ」といい、これほどクオリティの高い同人ゲームがまだあったのかと正直驚いています。きちんとプログラム見直してSteamとかで売れば評判になりそうだと思うだけに、もっとこのゲームは世の中に知られてほしいと思います。
それにしても「魔法少女」と言えば昔はメルヘンな響きでしたが、例のまどマギ以降はなんか虐げられる者の呼称になってきている気がします。あと「魔法少年」はいないのだろうか。「魔法中年」でもいいけど。
全話クリアしてからコメントしようと思いましたが、一か月経っても27話までしかクリアできないので、コメントさせていただきます。現時点でのお気に入りは、朱莉と七海の赤青コンビです。朱莉は、瀕死時の立ち絵の中では最も好みで、15話で人型にボコられたときは、リョナ趣味を持ち合わせていないにも関わらず、興奮しました。性能面でも、初めは頼りないものでしたが、中盤から成長の兆しが見えます。七海は、天真爛漫な性格と被弾立ち絵が単純に好みです。
返信削除他にも、最強の能力に目覚めながら、正義と倫理のジレンマに葛藤する唯や、被弾立ち絵がファフナーっぽくて(観たことないけど)カッコいい加音、見た目も性格もかわいい(性能はかわいくない)テロメアなど、魅力的なキャラクター造形に脱帽しました。
バランスの良い育成と、ユニットの突出を避ける慎重な用兵に心がけていれば、攻略情報を見なくてもさほど苦労しないゲームバランスだと思います。インディーズゲーは、安易に高難易度にしてプレイヤーの報酬系を刺激しようとする傾向にありますが、ストーリー構成とキャラクター造形、適切なゲームバランスと快適なUIが整っているものは市販のゲームですら稀であり、新説魔法少女は間違いなく名作といえるでしょう。
朱莉は中盤でも強いですが終盤になるともっと強くなるので、優先して改造しておいた方がいいです。
削除自分はしっかり者に見えて実は豆腐メンタルな葉子と、後半加入するもかが、最近には珍しい熱血系先輩キャラで気に入りましたが、一番気に入ったのは超ブラコンの栞でした。ぶっちゃけこのキャラだけでもう一本ゲーム作れんじゃないのかと思うくらいインパクトあります。
現在自分は「アドレナ戦記」をプレイ中で、こちらも本編に負けず劣らず面白いです。記事にも書いていますが、本当に誰一人キャラが被っていないのは驚愕を覚えます。