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2022年6月30日木曜日

失業状態を気にする日本人、気にしない欧州人

 日本は熱波で大変らしいですが上海もそこそこ暑いです。最高気温こそ行っても35度程度だからまだ日本よりマシかもしれませんが、今年は明らかに上海でも梅雨の雨が少なく、降っても夕立程度で終わってしまうことが多かったです。
 ちなみに中国南部は大雨、北部は干ばつで、気候的にはあんまよろしくないです。なおこの前、豪雨災害が増えてきているから中国の各自治体の救助艇市場需要に関するプロジェクトとか関わっただけに、またボートとか売れんのかなという気持ちの方が先に走ります。

【悲報】日本人「失業した...死のう...」欧米人「www」(暇人速報)

 そんで本題ですが、上のまとめ記事で日本人は失業状態をやたら気にするのに、欧米人は日本以上に失業率が桁違いに高くてもあんま気にしないということが紹介されています。実際に自分がヨーロッパを見に行ったわけじゃないですが、少なくとも聞いている限りだと実際こんな感じのようです。
 実際に大分前ですがスペインに行った友人によると、無職らしき若者がほんと楽しそうに公園に繰り出して、持ってきたサンドイッチを食べたりしてるそうです。でもって無職で親の家にいながら楽しく恋愛したりしてたりするそうなのですが、案外この辺は日本の少子化の話にもつながってくるかもしれません。

 逆を言えば、日本は失業状態に対する社会の目が明らかに強い気がします。私自身も中国のセカンドツアーから帰った辺りに一時失職しましたが、のんきにサイクリングに出かけたりという気分に離れなかった、っていうか周りの目がやっぱ気になりました。特に実家周辺だと近所に知り合いもいるだけに、いろいろ噂されるのは気にならないものの、得てして噂のネタを広めるような行為はあんましたくないなという気にはなりました。

 じゃあなんで失職状態がこんな日本だといろいろ差しさわりあるのかですが、一つは社会保障がやはり不十分で、失職状態だからと確実に生活保護を受けられるわけでもなく、将来生活というか生きてけるかでかなりプレッシャーがかかるせいだと思います。なお極端な話を言うと、失職状態でも結婚して平気で子供作れるくらい保障のある社会じゃないと、今の少子化問題も解決しないのではないかという気もします。

 次に、逆説的ですが失業率がヨーロッパ諸国に比べ低いがゆえに、日本だと失業者が悪目立ちしていろいろ視線が刺さりやすくなっているのではとも思います。そういう意味ではこの際、日本でもっと失業者を大量に増やした方が、こうした偏見を取り除く上では有効となってくるかもしれません。

 あまり日本人は意識してないかもしれませんが、私自身はこうした失業者に対する日本人の偏見はもっと真面目に払拭するよう努力すべき課題だと思っています。というのもこの偏見も引きこもりやニートを増やす一因になっているようにみえてならないからです。
 ぶっちゃけ日本だと無職が特に理由なく外を出歩いていたら、警察に職務質問されても仕方のないような空気を感じます。こんな空気だとやはり家に閉じこもりやすくなり、その延長で引きこもりが量産されているのではという見方を前から持っていました。今や貧困とも結びつきますがかなり大きくなっている引きこもり問題的にも、「無職であってもガンガン外行こうぜ!」的なノリでもっと外出を促した方がいいのではないかと思っています。

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