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2022年10月1日土曜日

アントニオ猪木の逝去について

 前々から容態が悪いとは聞いてはいましたが、プロレスラーのアントニオ猪木が亡くなられたという報道がなされています。私自身はプロレスを見るわけでもないですが、彼は本業のプロレス以外においても幅広く活動しており、プロレス界への功績だけでなく、政治家をはじめとする活動の面でも非常に大きな影響を及ぼした人物であると感じていただけに、大きな歴史の区切れを迎えたと一人感じます。

 私見を申せば、単純に賢い人物であったという印象を覚えます。発言の節々で周囲から自分がどう見られ、どう振舞うべきかを考えて行動しているように見え、また実際にその期待に応えるだけの実力も兼ね備えていました。またプロレス界の功績で言えば、既に逝去されているジャイアント馬場よりも長く活動してきたこともあり、その功績は間違いなく上だと言っていいでしょう。というより、日本プロレス界の功績で言えば師の力動山に並ぶか上回るかという水準にあると言っても過言じゃありません。

 また独特な発言ぶりから地味に日本の文化面への影響も少なくなく、刃牙シリーズを始め多くの漫画やゲームで彼がモデルとなっているキャラクターが作られており、この点をとっても唯一無二な人物であったと思わせられます。

 それにしても近年は、プロレス界だけでなくあらゆる業界で彼のようなカリスマめいた人物を見なくなったとも感じます。そういうカリスマめいた人物が多数登場できたからこそ、昭和という時代ならではなのかもしれませんが。

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