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2023年1月24日火曜日

現実世界のジェガンのような長寿軍用機

 ガンダムで近年、急激に出演回数を増やしている機体を挙げるとしたら、我らがアッシマーではなくジェガンで間違いないでしょう。その理由というのも、一番最初の1年戦争に関しては話を掘りつくした感があり、この前映画で出された「閃光のハサウェイ」や「ガンダムUC」(ぶっちゃけかなり嫌い)をはじめ、新たなサイドストーリーの掘り起こしがジェガンの初出となった「逆襲のシャア」前後の時代がメインターゲットとなっているためです。
 「逆襲のシャア」に出ている関係で、ジェガンはこれらの新規サイドストーリーでもほぼやられメカでしかないですが毎回確実に出演しています。そもそも「逆襲のシャア」の次に作られたF91で、「平和な時代が続いたことで、ジェガンはその後何十年にもわたり運用され続けた」という設定が作られたため、出さざるを得ないっていう事情もあるでしょうが。

 ただ量産型のやられメカながら、割とスマートなデザインから昔から人気は高く、自分の友人もGジェネFで能力値MAXのジェガンを作ったと自慢していました。また近年の新規作品ではほぼ毎回新たなバリエーション機が作られており、そろそろジェガンが主役の作品でも作ったらどうだとと言いたくなるよな扱いぶりとなっています。

 そのジェガンの運用期間ですが、先にも書いた通り長期にわたると設定されており、作中の年代から計算すると運用開始から34年は使われていたこととなります。現実の兵器でもこれほど長く使われるものは以前は少なかったのですが、冷戦終了とともに兵器の世代更新が先送り傾向にあることから、現実でもやたら長寿というか異様に運用期間が長い兵器がこのところ増えています。まぁ今のロシアについては博物館入りの骨董品戦車すら使ってる有様ですが。

 では実際にどの兵器がジェガンみたく長寿なのかというと、日本にとって一番身近なのは自衛隊も使っているF-15イーグルで間違いないでしょう。この戦闘機、設計がシンプルで骨太だったということもあってアップグレードが容易で且つ普通に強いことから、何十年経っても変わらず使い倒され続けています。その運用開始年度は1976年であったことから、あと4年で満50歳に達するという長寿ぶりです。
 しかも米軍はイーグルについて、疲労でがたつきやすい主翼の新規発注をすでにメーカーに出しています。主翼のみ交換して今後もまだまだ使い倒すつもりなのが満々で、日本も当初の計画ならすでに全部退役済みですが、まだ全然現役というか代わりの飛行機すら用意していません。まぁゆくゆくはF-35と取り換えるつもりでしょうが。


 そのF-15同様に長寿でおなじみの軍用機と言ったら、米陸軍の地上攻撃機であるこのA-10において間違いないでしょう。なお愛称は「サンダーボルトⅡ」なのですが、中国では「雷電Ⅱ」と表記されてて、「いつの間に日本の雷電に後継機できたんだよ(;´・ω・)」と言いたくなります。


 説明するまでもなく上の写真は例によって自分が組み立てたプラモです。キットはまた韓国のアカデミー製を使っており、非常にスムーズに組み立てられ、デカールもいつもながらいいの揃っています。

代名詞の30㎜機関銃(アベンジャー)


 地味にいいのは尾翼で、こんな感じで接地させることができます。後方に大きなエンジン2基を置くという機体の形状上、プラモでは水平姿勢で立たせることはまず無理ながら、尾翼下部がやや斜めに傾斜していることをいいことに、後輪と尾翼で支える形で上向き姿勢になるようになってます。


 話を戻すとこのA-10、昔の戦闘機漫画の「エリア88」でグレッグが「最新の攻撃機よこせ」と武器商人に取引を持ち掛けるシーンがありますが、それから40年くらい経過した現代においても使われ続けているとは、新谷かおる氏も想像しなかったでしょう。むしろしてたらやばい。

 このA-10は先のF-15とほぼ同時期の1977年から運用が開始されており、でもって現代においても未だ使われ続けています。っていうか、F-15以上に大活躍し続けており、プロレスでいえば引退試合を控えている武藤敬司氏ばりのレジェンドです。
 F-15と違ってA-10は戦闘機ではなく地上の戦車や陣地を攻撃するための攻撃機で、冷戦終了後は「もういらないよね(´・ω・)」とばかりに何度も退役計画が出されているのですが、そのたびに湾岸戦争、アフガニスタン戦争、イラク戦争が起こり、どの戦争においても欠くことのできない大活躍を見せ、「やっぱいるよね(´・ω・)」と退役計画を撤回させ続けています。こちらもあと5年で満50歳という長寿ぶりで、F-15と双璧をなしています。

 そうした背景もあって前から興味があってA-10も組んでみましたが、やはり普段は戦闘機ばかり作っているので、こうした地上攻撃機は作ってて楽しいです。何よりその独特な形状に「イボイノシシ」と形容されるごついフォルムは見ていて和みます(´∀`*)ウフフ
 作り終えたときはめちゃ興奮して、そのまま続けてタミヤ製の1/48キットも買おうかと思いましたが、別の機体のプラモを組む方が勉強になると思い今回は見送りました。また日本行った時にも1/48キットは作ろうと思う(´・ω・)

2 件のコメント:

  1. ジェガンはF91まで現役が確定していることに加え、それまで乱立していた連邦軍のMSを「もうこれ一本でいいや」と統一させた機体でもあるため、革命的だったのは間違いないんだろうと思います。
    一年戦争後はジオンの技術をどう取り込むかで苦心していたようですが、それが完全に達成された機体なのだと思います。カメラの中がモノアイだったり、脚のラインがザクっぽかったり。

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    1.  現代の新作にも登場しますが、まったく古さを感じさせないという点でジェガンはよくできたデザインだなと改めて思います。でもって、35年にわたりプラモ販売が続けられる点で、バンダイにとっても地味に傑作機な感じします。
       先ほどふと気が付きましたが、逆襲のシャアの公開から今年で35年で、すでに設定以上の期間にわたってアニメの中で運用されていました。っていうか逆襲のシャアから35年経ったんだから、そろそろF91のテレビシリーズを作ってほしい。シーブックの声優はもういないけど(´;ω;`)ウッ…

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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