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2023年6月10日土曜日

見ていて不安になるプロ野球の楽天

GM時代のツケを払う石井監督、年俸総額3位の楽天が最下位低迷 植村徹也(産経新聞)

 上の記事を見て、溜飲が下がったり、納得感が強い思いがした読者は多いのではないかと思います。かくいう私もそうで、今年の石井監督率いる楽天の状況はあまりにも悲惨過ぎます。


 上の記事は去年の10月の記事ですが、今年のシーズン開幕から約2ヶ月ちょっとであるものの、記事の予想通りというか暗黒期に入りつつあり、チーム成績もパリーグの中でぶっちぎり最下位で、且つ新たなスター選手も出ていません。でもってその原因ははっきりしており、GMも兼任している石井監督に最も責任あることは間違いありません。
 低迷の要因はやはりFAで取ってきたベテラン選手が衰えつつあるにもかかわらず、大金はたいて取ってきた手前、試合に出さざるを得ないところにあるでしょう。それにより若手選手は出場チャンスを失い、新たな戦力が育たないという90年代の巨人みたいな悪循環に入りつつあるのが見て取れます。

 その好対照と言えるのが日ハムで、去年の新庄監督の就任とともにベテラン選手を一気に切り落とし、スタメンを固定せずともかく若手選手を試合に出させるという大ナタを切らせました。その結果もあり、日ハムは現在3位ソフトバンクに5.5ゲーム差と大きく離れての4位ですが、去年、そして新庄監督就任前と比べれば明らかに日ハムは強くなってきており、またさらなる成長が見込める若手選手が躍動しているだけにファンも応援したくなるでしょう。


 以上のようにチームを強くできない、っていうかむしろ弱らせている石井監督ですが、それ以上に批判されるのは上記日経記事にある通り過去の平石元監督の解雇経緯でしょう。球団生え抜きで且つ前年最下位から3位にシーズン成績を引き上げながらも、当時GMだった石井監督に「成績不振」を理由に解雇されています。
 しかし石井監督自身が監督職について以降、3位以下の順位となっても本人は「成績不振」で退任せず、それどころか若手の成長の目をつみつづける有様で、ネットの反応を見ていても石井監督を応援する楽天ファンはまずいないです。自分も楽天にはそんな思い入れはないですが、さすがに見ていてこれはひどいなと感じています。

 個人的に驚いているのは、この有様ながらJリーグの方ではシーズン中の監督交代に定評のあるオーナーの三木谷氏が未だ動かない点です。単純に本業の楽天モバイル事業が大赤字で球団経営に構ってられないだけかもしれませんが、かつての三木谷氏ならもうとっくに首がすげ変わっていると思うだけに不思議に感じています。
 それにしても楽天は本業といい野球といい、ともに危うい状況にあります。割とプロ野球チームの成績って親会社の業績と連動しやすいというか、カープが三連覇したときもマツダは本業も結構好調だったと覚えています。

 仮に連動するのがXファイル並みの真実である場合、セリーグの方は中日と巨人の新聞系2チームがあまり冴えず、新聞業界はいまやばいというのを暗に反映しているかのように若干見えます。逆に阪神は交流戦に入ってからやや勢いは衰えたものの首位をひた走っており、関西経済が今好調なのかもとちょっと思えてきます。まぁ阪神優勝すれば嫌でも関西経済盛り上がるけど。

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