話は本題ですが各所でも報じられている通り、北朝鮮の金正恩が訪露して、プーチンの大歓迎を受けたようです。ロシアとしては北朝鮮に軍需物資の供与を求め、その代わりにエネルギーや衛星、ミサイル技術などを北朝鮮に供与すると指摘されていますが、恐らくその通りであるとみられます。
ただこの構造、かつては三下国として完全になめ切っていたロシアが北朝鮮に対し、プーチン直々に対応するなどかつてからすると夢にも出てこないような情景です。それだけロシアが追い込まれており、見出しにも掲げた通り溺れる者はなんとやらという言葉が浮かんできます。
さてこの北朝鮮とロシアの接近ですが、一部メディアでは本当なら中国も何らかの代表者が来て、三者会談となるはずだったという報道も出ています。状況的にあり得なくはないと私も思え、ロシアが反米国を集めて自身の支援を東アジアで求めるというのも自然な考え方でしょう。
しかし実際には今回中国はノータッチで、ロシアに対する制裁回避に協力はしつつも、軍事支援に関しては完全に一線を置いています。実際、中国が支援したところでロシアがウクライナ戦線を挽回するとは思えず、また米国に中国に対する制裁の口実を与えるだけなので、こうした中国の対応はこのtころ混乱が見られる中国外交にしてはまともな判断だと私も思います。
その上で敢えて東アジア情勢に目を向けるとしたら、韓国的には今が祖国統一のチャンスになり得るのではないかと思えます。今後、北朝鮮は戦車をはじめとする兵器をロシアに供与するとみられ、ただでさえ整備の追い付いていない軍備が余計に空洞化する可能性があります。これを奇貨として一気に北朝鮮へ電撃戦を仕掛けることも選択肢としては十分入ってくるように思えますが、仮にそうなったとしたら韓国国内の経済混乱も少なくないレベルで起こるだけに、実際には発生しないでしょう。
個人的にはここで禍根断つ方がいいような気がするのですが。
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