上の産経の記事は昨日、下の朝日の記事は今朝に出たものですが、自分の目から見て産経の記事にある通り過料「だけ」を科す処分は実際にはありえないと思われます。というのも過料は報道によると10万円以下と限定されており、この内容で処分した場合はそれで幕引きと取られて政権に対する批判が確実に高まると思われるからです。
一方、朝日の記事では過料を科した上で解散請求を出すとまで踏み込んでおり、数時間内の報道だと共同通信らもこの朝日の報道内容を追随しています。恐らく、政府内の発信源は「過料を科す方向で」という風に流したのでしょうが、朝日新聞がその上か裏かに裏付けを取ったところ解散請求も視野に入っていることを掴んで、このように報じたのではないかと思います。
「独自」と書くほど必死こいたアピールした産経新聞ですが、さっきも書いた通り過料のみ科すことは現実的にはあまり考えづらいことを考えると、取得した情報にはしゃいでそのまま流さずもう少し裏を取るべきではなかったのか、ツメが甘いのではという気がします。いくらか同情は覚えるものの、朝日のより踏み込んだ報道と比べるとその差ははっきりしてしまうだけに、また来週って感じです。
それはさておき仮に朝日の報道がその通りであるとしたら、次の選挙は年末年始、どちらかと言えば年始に訪れる可能性が高いと私は思いました。先月の記事にも書いた通り、統一教会の解散処分は支持率を一気に高めるワイルドカードです。逆を言えば、現状において自民党と政府が支持率を高める手札というか政策はガソリン税の廃止しかほかになく、選挙にただ勝つという目的に立つならば統一教会を潰さない理由は全くありません。
しいて言えば自民党内の統一教会シンパが反対する可能性がなくもないものの、先日の旧安部派の理事選出において下村博文氏が執行部理事から外された当たり、自民党内でもある程度この方面の合意ができているのではないかとも見ています。統一教会問題で最後までその癒着をはっきり認めず、また断交も明言しなかったのが下村氏だっただけに、むしろ彼を追い出すような姿勢を強く打ち出すことは上記の動きに合わせて鑑みると自然であるように見えます。
実際の解散請求がいつになるかはまだわからず、もしかしたらもっと先かもしれませんが、仮に11月から12月にかけて請求が出される場合、年末年始にかけて余勢を駆って選挙に入ると予想します。とはいえ年末だと12月初旬でなければただでさえ世の中師走でてんやわんやなだけに、やや厳しく、それであれば1月に入ってからの方が帰省によって投票権のある地域に戻っている人も多いだけに、より現実味がある気がします。でもってそのまま特別国会と通常国家をセットにして始めれば、スケジュール的にも大助かり……っていうのが自分の見立てです。
先月の記事にも書きましたが、真面目に統一教会に関しては今この時代にケリをつけなければならない問題です。昭和、平成と二つの時代に跨って政治面での癒着、そして消費者問題、家庭問題を幅広く引き起こした反社会団体を野放しにしてきたからこそ、安部元首相の狙撃事件が起きた遠因にもなっています。また自分の目から見て統一教会はマルチ商法を助長というか広げているようにも見え、だまされた人が別の人をだますという負の連鎖を広げていると捉えており、その他の問題あるマルチ商法団体の撲滅と合わせて、今ここで禍根を絶つべきでしょう。ぶっちゃけ、ほかに手段がないのなら暴力的な排除も、この団体に対しては致し方ないとすら思っています。
私の住んでるところでは、公明党や野党のほうがビラ配りなど積極的に活動する姿を見かけていますが、自民党のほうが全く見かけません。また、車を運転するとき、自民党の選挙ポスターを見かけますが、色落ちしたり、破れたりしていて、ほとんど替えてませんでした。統一教会は選挙のノウハウを持っていたので、縁を切るだけでここまで活動量が落ちるのかと思いました。長年反共を掲げて、毒をもって毒を制す目的で、統一教会と関係持っていたことは知っていますが、あれだけ家族が大事と言ってたのに、霊感商法で被害者家族を生み出したり、竹島、慰安婦、徴用工と韓国と喧嘩してたのを思うと、今までの自民党の歴史は一体何だったんだと、唖然とするばかりです。
返信削除実際、いわゆるどぶ板選挙的な選挙活動において自民党、特に地方においては統一教会に頼っていた面は非常にでかいのではないかと思います。なんとなく、公明党もそうですが宗教施設っぽいところほどポスターも多いし。
返信削除韓国関連の外交に関してはまだわかる面もありますが、言及されている家族意識についての自民党の価値観は自分も疑問に感じています。そもそも、家族が大事なんて当たり前すぎることであり、それを声高に言う時点でどこか家族意識がそもそもない人間なのではないのかと感じることもありますし。
そうした目で見るのなら、統一教会なしで次の選挙をどう展開するかは一つ見物かもしれませんね。
百田新党ができるとか、国民民主党が自民党と連立を検討とかいう動きがあるので、自民党内の安倍派が分離して自民党本体はリベラル寄りになる可能性もありますね。維新の会と立憲民主党の真ん中に自民党という構成を描いているのかもしれません。
返信削除安部派は安部元総理が引っ張ってきた怪しい女性議員がこのところ総叩きにあってなんか逆ギレしているあたり、そのまま離党するかもしれません。まぁその方が自民党にとっても日本にとってもいいことだと自分は思いますが
返信削除国民民主の連立検討報道は自分も注視しており、この次はこの件に触れます。