話は本題ですがまたも飽きずにジャニーズ問題で、このところテレビ局が何故ジャニーズ問題を報じてこなかったのかという自己検証の報告を発表しています。既に発表された中身を見ると、文春との裁判で性的虐待を裁判所が認めた際に報じなかった点について、「週刊誌のゴシップだと思った」、「芸能界のうわさに過ぎないと思った」と当時の報道担当者が述べたとしています。その上で、ジャニーズ事務所からの報道圧力や忖度は一切なかったという結論になっているのですが、あくまで私個人の推論で述べると、これはテレビ局の嘘だと思います。
何故このように思うのかというと、元記者の立場で言えば、この件に関して絶対にこんな意見が出るはずないからです。記者にとって一番の屈辱は、目の前にビッグなネタが転がっておきながらみすみす報じず、よそに抜かれるという出来事で、上記の事件で言えばテレビ局はこぞって文春一人にやられたような構図となります。
であれば「何故報じなかった」と言われた場合、本当に報道関係者だったら、被害者に向き合えなかったなどという感傷論は一切述べず、真っ先に報道で負けたことの強い悔しさを見せるのが自然だと私は思います。しかしテレビ局の報告書をみると、そうした悔しさを一切見せないばかりか、どこか他人事というか報じなくてもしょうがないじゃんというような投げやりな印象すら覚え、テレビ局が行ったヒアリング対象者は本当に記者なのかと疑いたくなる証言しか載せられていません。
以上の意見はあくまで私の推論に過ぎませんが、テレビ局が自己検証報告で嘘とまでいかずとも、自らの責任に向き合わず、むしろ真実を隠蔽しているという明確な根拠は別にあります。それは何かというと、どの報告書にも今年3月に英BBCがこの問題を取り上げた際、黙殺したことについて触れていないからです。
百歩譲って大分昔となる先の文春との裁判を報じなかった理由についてさっきの言い訳を受け入れるにしても、ならなんで今年BBCが報じた際、これほどの大きな事件内容にもかかわらず報道を避け、他のメディアが徐々に報じ出すにつれてテレビ局も重い腰を上げて後追いしたのか、その点について検証しないのは不自然としか言いようがありません。BBCの報道を一切引用したことがないってんならまだわかりますが、そんなことあるわけないでしょう。
上記のBBC報道を後追いしなかった点について検証しないのは、今の現場の人間に塁が及ぶ可能性があるのと、自らが無能であることを認めることになるかでしょう。その上で、上記のような歪な内容でいけしゃあしゃあと「自己検証しました」として出すあたり、やはり報告書全体で信用性が低いと感じます。言うなれば、忖度どころかジャニーズ事務所からの報道圧力がやはりあったのではという風にしか見えません。
以前にも書いた通り、この問題に関してテレビ局はジャニーズ事務所を批判できる立場ではないでしょう。むしろジャニーズ事務所とともに被害者救済を行わなければならない共犯とも言うべき立場で、共犯同士で未だにこの問題を矮小化しようとし続けています。
例のNGリスト問題でジャニーズ事務所に対しまた会見を行うよう求める声が強まっていますが、以上の態度を見るにつけ、テレビ局は次の会見に入れるべきじゃないと私は思います。むしろこの問題にずっと昔から向き合ってきた文春単独取材会見の方が、筋に沿うでしょう。何ならNGリストに入ってた人も加えてもいいですが、例の某記者は具体的な質問をせず自分の主張を延々と述べるだけなので、あの人だけは外すべきかなとは思います。ほかの人も書いてたけど、あの人だけならNGリストに載っていても「そりゃ仕方ねぇな(´・ω・)」とみんな納得したでしょう。
長らく続いてる一連のジャニーズ報道について2つ意見があります。
返信削除一つは小児レイプの件は生きているうち(正確には2004年に判決確定したとき)に、大々的に報道しなければならなかったんです。ジャニー喜多川が亡くなった時点でもう遅いんです。しかも4年前、病状をメディアコントロールした上、亡くなった後、番組総出で喪服着ながら、まるで聖人君子のように某氏を称えてた報道したのに、何を今更としか思わないからです。北朝鮮かよテレビ界は。
もう一つは、広告代理店と芸能事務所と一体化した民放局、新聞等マスコミがどんなに検証報道やっても、報道を取り扱う番組にタレント起用しており、そこに忖度が入るので、構造上改善することはほぼないかなと思います。半世紀も繫がりがありますから。唯一NHKが受信料を取っているのと、予算の国会承認があるので、部分的な報道ができるとこにとどまるでしょう。
今後、知りたい情報を内部の忖度なしで報道をするには、NHKも同じく民放も有料・スクランブル化して、金払った上で、視聴者がチェックするしかないです。少なくとも20〜30年にも前から、無料放送を続けるビジネスモデルが限界に来ているので、この際、視聴者が身銭を切るときがきたのではと思います。
いろいろと稚拙な意見ですが、返信お願いします。
新聞、テレビ局が芸能事務所と結託してスキャンダルを黙殺した件に関しては、確かにメディア間の牽制が働かなかったと言える例でしょう。ただ、雑誌メディアである文春が20年以上も前に報じたことが今回の結果につながっていると考えると、この点はまだ救いがあるように見えます。
返信削除また今後はインターネットメディアもますます発達すると思われので、悲観ばかりせず、いい報道をしたメディアを評価する大衆も醸成していくことが今後の課題かと思います。
https://www.mbs.jp/news/feature/specialist/article/2023/10/096986.shtml
返信削除この記事読むと、メリーは文春記者も圧力かけてたので、他メディアにもかけてたのは事実でしょう。
しかし、メリーといいジャニーの件で謝罪したデヴィ夫人然りサッチー然り、あの年代の女性はアクが強すぎます。パワハラ受けたらひとたまりもない。
メリーはSMAPのマネージャーを追い出した点といい、如何にもきつそうなばあさんでしたね。あの世代はほかにもレイザーラモンHGと平成の名勝負を見せた細木数子もおり、おっしゃる通りキセキの世代だった気がします。それと比べると、現代女性は本当におしとやかになった(;´・ω・)
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