結論から言えば、私は今の株価は適正、というよりはもっと上がっても別におかしくはないのではないかと楽観視しています。このように考える理由は主に以下の通りです。
・日本経済に不安要素がほとんどない
・半導体をはじめこれまでなかった外国から日本への投資が増えつつある
・デフレからの脱却が明確ともいえるインフレ傾向が続いている
・それでも諸外国と比べ物価が低く、上昇余地がある
・物価上昇余地があるので、日銀も量的緩和を維持し続けられる
・円安傾向が続いており、疎外する動きはない
・円安が過剰な領域に行きそうになっても、日銀としてはそれを抑える手段がたくさんある
・隣の中国からマジで日本へ投資が移ってきている
ざっと言えばこんな感じです。敢えて言えば日系企業が海外で稼ぐ能力は確かに20年前と比べると弱まっているでしょうが、その一方でエレキを筆頭とする弱体化した産業はこの10年間の間にほとんど淘汰され、ある意味で失うものがもうほとんどない状態になっているように見えます。そうした見方から一番上の「日本経済に不安要素がない」という判断に至ったのですが、中国での売り上げが大きい日系企業からすれば中国の不景気を受けて打撃を受ける可能性はあるとも見ています。
で、肝心となるのは最後の中国から投資が日本に移ってきている話ですが、これは周りでも実際よく聞きます。最近の日本の株価上昇を見て、早く日本株買っとけばよかったとか、中国株でやばいくらい損しているという話を周りからよく聞きます。日本とは逆に中国市場は好材料がなく、反対にこれから悪くなっていくという予想も高いだけに、日本に限らず今後中国の投資家はどんどんと海外の株や金融商品を買いに出ていくと思われます。まぁそしたらそしたで、中国政府は海外株購入に制限を書けるんだろうな。
ちなみに中国では最近、年金に対する不安がこの1年で急激に拡大したように思えます。そもそも少子化もあって子供からの扶養に期待できないというのもありますが、先行きが懸念される経済を受け、急に政府の年金制度に対する信頼が揺らいできています。自分の周りでも、個人年金を購入しようと検討し、自分に相談してくる人がなんか増えてきました。
ただ中国の場合年金に関してはまだ対応策はあるというか、定年年齢の引き上げ余地があります。現在男性は60歳で、女性は55歳または50歳となっており、日本並みに65歳に引き上げ、年金支給年齢を先延ばしにすることがまだ可能だから、こっちはそこまで心配しなくてもいいかなと勝手に考えています。
本日、日経平均株価がバブル崩壊後最高値を更新しました。もっともドル建て日経平均
返信削除株価だと3年前の2月の価格をまだ超えていません。なんにしろバブル当時とは時代背景
も日経平均組入銘柄も異なるとはいえ一つの節目を超えたことは喜ばしい事です
これでようやくバブルに関する必要異常な意識も、今後は薄れていくんじゃないかと思います。今本当に日本はいい景気循環を迎えているので、来年はわかりませんが今年いっぱいはよほどの大災害とかない限りはまず安泰でしょう。
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