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2024年3月24日日曜日

京大の女子枠導入について

【速報】京都大学さん、女子枠を導入wwwwwwwwwww(暇人速報)

 結論から書くと、上記の京大が今度から行おうとしている理系学部の女子枠導入について自分は反対です。

 理由はいくつかあり、まずこんなことしても女性研究者が増えるかと言ったら甚だ疑問だからです。選抜を受ける時点で下駄を履かせられているのに、実際の研究の場で優秀な女性科学者がここから出てくるのかといえば論理が全く通りません。また京大自体、教授陣の学生に対する教育熱が異常なほど低い大学であることを考慮すると、この女子枠を通って入学した京大の授業を受けても、あまり効果はないというかそこから優秀な女性科学者が育つかといえば多分育たないと思います。

 次にその就職先となる科学者について、女性である必要が全くない職業です。極端な話男性だけでも全く問題はなく、仮に優秀な女性が科学者になれないというのであれば問題ではあり、その不公平は是正すべきだと思うものの、理系学生を増やしたところで上記の不公平が正されるとは到底思えません。また科学者の女性比率を増やすことそれ自体には何の意義もないでしょう。
 もし本当に社会で女性が科学者になりにくいという風土が問題であれば、むしろ教授陣に女性枠を設けた方が合理的であるように思えます。

 そして最後に、受験の公平性が下がるというのは座視できません。大学受験の何がいいかっていうと、出身も性別も関係なくテストの点数だけで公平に選抜されるという点です。かつての私立医大の女性のみ点数を引き下げられる評価方法なぞもってのほかであり、男性だろうと女性だろうと可能な限り公平に扱うべきなのが受験だと私は思います。
 単純にこの女子枠の導入によって京大理系志望の男子学生は枠的に不利になることは確実で、何故ここまで公平性をかき乱してまでこんなことやろうとするのか理解できません。でもって、この手の受験面での差別は、差別される側をより強くする傾向も見られます。

 例えば中国だと省市ごとに大学の入学枠が割り振られており、最高峰の北京大学だと人口が最も多い四川省出身者に対する合格基準点がほかの省市より高くなっています。そのため、四川省出身の北京大学生は他の学生よりも極めて優秀で、そのまま教授など上位職にも就く割合が高いと言われています。

 皮肉なことですが入学の枠を制限することによって、その制限対象の選抜がより厳しくなり、優秀な学生を輩出して上位職まで占められるというケースは、この中国の例に限らずよく見られます。なので上記の京大の女子枠導入によって、恐らく京大理系女子学生は故人はともかく、平均的実力は従来よりも下がるのに対し、男子学生は逆に上がっていくと思います。でもって、将来研究者などに就く学生も男子の方が逆に増えていくのではないかとも思います。

 以上から女子枠導入に関しては百害あって一利なく、むしろ受験の不公平性を高める措置だと思え、絶対的に反対の立場を取ります。まぁ東大に負けていいと京大が思ってるなら、勝手にやればいいことですが。
 もっともこれ以上に今の日本の大学で問題なのは、やはり推薦枠でしょう。この点については次にまた書きます。

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