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2024年7月13日土曜日

お札に相応しい人物とは?(漫画家編)

 先日の記事について友人に他に候補はいないかと尋ねたところ、「っぱ水木しげるっしょ」と、よくわかった回答してくれました。

 実は真面目な話、お札の顔に漫画家を選ぶのは以前からいい選択肢ではないかと考えていました。日本の文化輸出において忍者と並ぶ最強コンテンツの一つで、名実ともに日本の顔となる産業であるとともに、歴史や文化的な摩擦も少なく差し障りのなさでは非常にいい分類じゃないかと考えていました。
 また、近年の日本のお札は政治家よりも文化人を選ぶ傾向があり、そういう意味でも漫画家はうってつけであるような気がします。


 では漫画家の中から誰を選ぶかと言ったら、やはり筆頭候補は言うまでもなく漫画の神様こと手塚治虫でしょう。日本の漫画産業、ひいてはアニメ産業は彼なしでは切り開かれることはなかったと言われ、恐らく今後数百年にもわたり語り継がれるであろうことを考えると、お札の顔にするのに彼を抜くことはまずありえません。




 そんな手塚に続くと言ったらやはりこの人こと水木しげるでしょう。手塚ほどの影響力はないものの、京極夏彦氏や荒俣宏氏などその方面の著名人から熱烈な信仰を受けたり、また妖怪という概念を普及させて日本の民俗学、ひいては精神文化方面への功績は計り知れません。
 個人的な贔屓もありますが、やはり水木作品は心に残るというか読み終わった後も場面場面がはっきり記憶され、目に浮かぶのが大きな特徴である気がします。また過酷な戦争体験を経ながらも、下手すりゃ作品よりも本人が面白いという特段のユーモア性は群を抜いており、日本漫画史においてナンバー2となれば私の中では水木しげる以外ありえません。

 で、困るのはこの次のナンバー3です。順当に行くならギャグマンガの王こと赤塚不二夫なのですが、以前の記事にも書いたようにギャグマンガは流行の影響を受けやすく、赤塚も例外でなく近年はその名がかたられることもほとんどなくなってきていることを考えると、ちょっと厳しかなという気がします。
 そのほかの候補としては藤子不二雄やさいとうたかを、横山光輝、石ノ森章太郎、また存命の人物であれば永井豪氏や大友克洋氏がいますが、敢えて選ぶとしたら先日亡くなった鳥山明が最も相応しい気がします。日本漫画の世界的普及においては彼が歴代ナンバーワンといってよく、見方によっては先の2名よりも海外発信の面では上だとも言えます。

 なお同じ海外発信という点では、「キャプテン翼」の高橋陽一氏も十分候補になるでしょう。特に中東や欧州方面での人気はすさまじいと聞くだけに、存命中であっても彼であればお札になってもらってもいいように思います。

  おまけ




 闘魂三銃士で武藤札作ったし、蝶野札も作ってみました。やっぱプロレスラーは顔に力があるからお札が強く見える。


 何故か知らないけど突然浮かんだ山本昌の顔をやっつけで当て込みました。この人も独特の風味のある風貌しているだけに、お札に合う気がするんだけどなぁ。

2 件のコメント:

  1. 片倉(焼くとタイプ2024年7月14日 7:39

    日本の新紙幣の人物画について海外の国の中には奇妙に思う人もいるようです。 アメリカの新紙幣にイーロンマスクやビルゲイツ、ジョブズの顔を採用しようと考えるアメリカ人は少ないようです。 ですが日本では ベンチャービジネスの実業家(渋沢栄一)を新紙幣の顔に採用しています。

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  2.  まぁ渋沢栄一は起業家としての面はごく一部に過ぎず、むしろ日本の経済や金融システムの生みの親で、海外で言えばアダム・スミスのような人物ですから、その海外の評価は一面的なものに過ぎない気がしますね。マスクなんかとは雲泥の差でしょう。
     企業家の中であれば自分は日清の安藤百福とかならお札になるのに相応しいかなと密かに思います。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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