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2008年6月5日木曜日

書評「ゲゲゲの女房」

 ここで言うのもなんですが、私は漫画家の水木しげる氏の大ファンです。水木しげるロードにも去年行ったし、本も結構買い込んでいます。特に自伝マンガに至っては、ゲームのパワプロで滅茶苦茶打ち込まれた日に読み返して、号泣したことすらあります。

 そんな自分なわけだから、今回水木しげる氏の奥さん、水木布枝氏が書いたエッセイ、「ゲゲゲの女房」も早速チェックしました。内容は奥さんの視点から水木しげる氏を紹介するもので、非常に面白かったです。
 気になった場所はというと、なぜ水木しげる氏と結婚したのかということについて、そうなるようになったからと答えている点です。あとがきにも書かれていますが、
「最近は出生環境、入学、就職など人生の入り口ですべて決まってしまうようによく言われていますが、そんなことはないと思います。人生は終わりよければすべて良しなのです」
 といった内容のことを言っておられ、なかなか深みのある言葉に聞こえました。実際に水木しげる氏も、「家内は生まれてきたから生きているような人間だ」と評しております。

 それこそ、売れない漫画化時代の水木しげる氏は苦しい生活を強いられていたようです。それでも婦人の水木布枝氏はその環境について不運さを嘆かずに夫を支えていったというのですから、是非私も手本としていこうと思います。

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