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2009年2月24日火曜日

週刊新潮、赤報隊事件の犯人手記について その四

 まさか昨日の今日にこの件で続報を書くことになるとは思いもよりませんでした。

新潮社に虚偽と抗議 「本社襲撃」手記で元米大使館員(asahi.com)

 今朝の朝日新聞の朝刊で私はこの記事を確認しましたが、昨日に引き続き週刊新潮による一連の赤報隊事件の犯人手記に対してその内容を事実無根だとする非難記事を発表しており、特に今朝のはなかなか面白いことが書かれているのでまた紹介します。

 まずなにが凄いかって、新潮側が犯行の指示犯とする元アメリカ大使館職員の、週刊新潮の記事中で佐山と仮名されている方が出てきていることです。もちろん実名は伏せられていますが、何でも今回の新潮の記事によって「犯行の指示役に仕立てあげられた」として朝日新聞に実名で連絡を寄せてきたそうです。
 もうこの時点で本当にこの方が犯行指示犯だとすればありえない事態で、新潮の言っている内容、取材が如何にいい加減だったかがよくわかるのですが、前回の記事で私も奇妙だとして指摘した、犯行の実行犯と自称している島村氏と指示犯とされるこの方の一月十九日に撮影されたツーショット写真について、島村氏に貸した金を返すとの連絡を受けて秋葉原で会ったところを隠し撮りされた物だとした上、新潮側からの一月二十六日の取材にてこの事件の関与を全否定したにもかかわらずその旨が記事では書かれなかったと主張しています。

 前の記事で書いたように、あの写真が撮影された日と取材日が異なっているのが妙だと思っていたら、案の定あの写真は隠し撮り写真だったということで、そう考えるならこの日程の違いにも納得がいきます。更に新潮の記事ではさもこの男性が赤報隊事件当時に東京のアメリカ大使館に勤務していたように書いているのですが、実際にはこの時この方は福岡の領事館に勤務していたとも朝日新聞には書かれており、現在のアメリカ大使館の報道官もこの事実を認めています。

 他のメディアでもこの新潮の記事についていぶかしむ声は多く、新潮側はもっと確たる証拠やこれらの批判に対して応答すべしという意見が載せられていますが、私としても同じ意見です。前回の記事でも書きましたが、こんなあやふやな島村氏の証言だけでこんな記事を書いて公表したのだとしたら、事件にて殺害された記者への冒涜にしかほかなりません。

  追伸
 昨日今日とNHKへライフルの実弾が入った封筒が、「赤報隊」と書かれた紙と一緒に郵送される事件が起きており、うちのお袋なんかは今回の新潮の記事に対して、「適当なこと言いやがって、俺が本当の赤報隊だ」と、朝日新聞での真犯人が言うためにやっている事件なんじゃないかとまで言っています。もちろん新潮の記事に便乗した愉快犯が行っている可能性もありますが、なんとなく不気味な事件ですし、このような報道機関への脅しはどこをどうみたって最低の行為なので、早くこんなことはやめてもらいたいと個人的には思います。

2 件のコメント:

  1. やっぱり誤報だったみたいですね〜。

    朝日支局襲撃:週刊新潮が「実行犯」誤報認める記事掲載へ - 毎日jp(毎日新聞)
    http://mainichi.jp/select/today/news/20090415k0000e040057000c.html

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  2.  正直なところ、「ヤッター」って思いましたよ。予想したのだから当たるに越したことはありませんからね。
     早速この内容に誤報を認めたことについて記事を書いてみます。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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