ちょっと書くのが遅れていましたが、ちょうどいい具合に続報が入ってきたのであながち無駄ではありませんでした。
・<朝日新聞>週刊新潮の襲撃犯手記「真実性なし」(YAHOOニュース)
以前に書いた記事で私もリンクに貼った記事に書いてあるように、週刊新潮で連載された自称赤報隊事件の犯人手記の記事は非常に疑わしいと書きましたが、本家本元、というより事件の当事者である朝日新聞側がとうとう怒って公然と批判を行ったようです。結論から言うと、私もこの件では朝日新聞の肩を持ちます。
さてその肝心要の犯人手記の連載記事ですが、ちょうど先週木曜日発売の二月二十六日号で連載は終了しましたが、はっきり言って読み終わった後は言いようのない怒りを私も覚えました。前回でも不満だと私が言ったこの事件の核心部に当たる指示犯の動機については類推だけで確たる事実については一切書かれず、結局謎のままだという尻すぼみな内容に終わっているどころか、二月十二日号で新潮のこの連載記事を批判した週刊文春の記事への逆批判という、私からするとあまり事件の本質に関係ない内容に大量の紙幅を割いているなどこれだけ引っ張っといてこんな終わり方かよと憤懣を持ちながら家に帰りました。ついでに言うとこの日はマンガの「ノノノノ」の五巻の発売日なのに一軒目の本屋には置いておらず、ただでさえイラついていたのもあったのか電車に乗った際に車窓に映る自分を見ると目つきが異様に恐かったです。
それはともかく、今回の新潮の記事は私が見ても穴だらけです。犯行指示犯が元アメリカ大使館員という荒唐無稽さもさることながら、その情報を公開する前に週刊文春に言わんとする内容で先を越されるわ、果てにはFBIとCIAという名前を出してくるなど、朝日側も言っているようにこの事件で死亡した記者を冒涜するようなひどい内容です。
特に私が一番疑問に感じたのは、二月十九日号の末尾にて件の犯行指示犯と新潮側が主張する元アメリカ大使館員の佐山(仮名)が新潮の電話取材に答えるシーンにて、「自分の存在が表に出ないのであれば自分が知っていることも話さないわけでもない」と、取引を持ちかける場面があるのですが、この佐山の言葉を真に受けるのであれば、新潮側はその取引に乗らずに指示犯は元アメリカ大使館員という事実を公開したために犯行動機を得られなかったということになるのですが、そう考えるには不自然なものが連載記事中に二回も出ています。それは何かというと、犯行実行犯と自称する島村氏と佐山が公園のベンチで並んで座る2ショット写真、ご丁寧に「佐山(左)と島村(撮影・今年1月19日)」とまで書いてくれちゃっています。
まさか実行犯の島村氏がわざわざ佐山を呼んでプライベートにて男二人で写真を撮ったなんて考えられず、普通に考えるのならこの写真は新潮側が今回の取材過程で撮影したものと思っていいでしょう。つまりは新潮側はこの連載記事の取材過程で、この二人が直接会った現場にもいたということです。確かに二月十九日号で一月十九日に島村氏と佐山が直接会って会話した内容が掲載されていますが、なぜかその会話には新潮側の質問や取材した形跡はなく、わざわざ数日後に佐山に対して電話取材をして先ほどの佐山の回答を受けているのですが、何故島村氏と佐山が直接会っている現場にてこんな2ショット写真を取っているのに、必要な質問がなされなかったのか明らかに不自然です。
そして連載終了記事に至ると、前号で取材した佐山は島村氏の告白の中でしか登場せず、新潮側が佐山に対して追加取材した形跡は一切ないままでした。多少言いがかり的なものを自分でも感じますが、この尻切れトンボみたいな妙な終わり方に私は違和感を覚えました。新潮側は今回の取材が真実であるという証拠として佐山と島村氏の会話などをすべて録音していてすぐにでも出せると言っていますが、そんなの本人が表に出てこなければその音声が誰のものか確認できるわけないので証拠になりうるわけありません、こんなことくらい中学生でもわかるだろ。
こんなくだらない記事に約一ヶ月も付き合わされた怒りもあるので、腹いせに今年に入って新潮が負けた裁判ニュースと、松本サリン事件の河野義行氏の件のウィキペディアのリンクを貼っておきます。もう二度と新潮なんて買わないぞ( ゚д゚)、ペッ
・名誉棄損:野中氏が勝訴 新潮社に賠償命令 東京地裁
・報道訴訟:楽天・三木谷氏の捜査報道で新潮社に賠償命令
・貴乃花親方・名誉棄損訴訟:新潮社社長にも責任 「対策講じてない」--東京地裁判決(以上、毎日jpより)
・松本サリン事件(ウィキペディア)
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