昨日、一昨日に引き続いてインド旅行の話です。気分転換に書き始めたけど、なかなか調子がいいです。
さて前回はベナレスでの一日目の観光をして二日目はショッピングに行こうと同じツアーの女の子とK君(相部屋)と朝早くに合流してホテルを出るや、前日に使ったインドでポピュラーなタクシーであるリクシャーの運転手の兄ちゃんがすでに待っていたところまで話しました。
ホテルの前なので元々そこが彼の縄張りだったのか、もしくは前日に引き続いて我々を狙って待っていたのかまでは知りませんが、彼は私たちに会うなりにこやかに近づいてきて今日もどうだと売り込みをかけてきました。確かに胡散臭くはありましたが、前日のガンジス川までの運転とレストランの紹介などと仕事はきちんとしてくれていたので、この際勝手もわかっているのでまたその日も彼に頼むことにしました。
そんなわけで前日同様に一台のリクシャーにまた五人乗りしてベナレス市内のお土産屋をいくつか案内してもらい、果てには「マザーテレサの病院を見ていかないか」と言って、ガンジス川沿いにある俗に言う「死を待つ家」の一つにも案内してもらい、そこで我々も病人の方と挨拶をさせてもらいました。
その日の午前中はそのようにしてベナレス市内をグルグル回り、私とK君だけが午後に郊外へ出る予定があったのでその運転手にホテルへと一旦戻ってもらいましたが、前日といいこの日も非常にいい仕事をしてもらえて信頼を持ったのもあり、前日は四人で半日同行して40ルピーしか払わなかったところをその日は私とK君が感謝の意を込めてそれぞれ100ルピーずつ、合計200ルピーをその運転手に別れ際に渡したところ、向こうもそれほどもらえるとは予想していなかったのか驚きながら受け取り、その後も市内観光を続ける女の子らを乗せて去っていきました。
それで私とK君ですが、この日はガイドのスレーシュさんからアクセスなどを簡単に聞いて、午後からベナレス郊外にあるブッダーガヤーという、釈迦が初めて説法をしたという場所へ観光に行きました。
これは「国家の品格」の藤原正彦氏の言ですが、海外旅行に行くと必ず散歩をする藤原氏もインドに行った際はあまりの環境の悪さと人の多さで辟易したそうですが、イギリスに渡った天才的なインド人数学者の故郷のある地方へと行ってみると、それ以前のインドの都市とは打って変わって非常に清廉で美しい自然のある地域だったそうで、さすがは天才を生んだ地だと思わせられたと感想を書いていましたが、ちょうどこの藤原氏の感想が私のブッダーガヤーに思った感想と一緒でした。
これまた日本人からすると想像しづらいかもしれませんが、私がインドに行ったのは三月でしたがそれでも現地の暑さは半端じゃなく、風が吹くとすぐに埃が舞うから常に空気は埃っぽいし、野良牛や野良犬(なおインドでの狂犬病死者数は世界一)はたくさんいるわで、こんな環境下でパワフルに活動し続けるインド人には心底尊敬しました。そしてこうした強烈な環境に加えてこれなんかインドに行かないとなかなか実感できないでしょうが、街中が文字通りうんこくさい……こんなの書いたら引くかもしれませんが、インドでは牛の糞を乾燥させて後で燃料に使うので、そこらじゅうの壁に余すところなくびっしりと糞が貼り付けられています。最初は私もこの臭いがきつかったのですが後半になると気にならなくなり、逆に日本に帰った頃になると「日本ってこんなに無味無臭の国なんだ」と思うようになっていました。
脱線しましたが話を戻すと、そうした強烈な環境にあるほかのインドの都市と比べ、郊外ということもあるでしょうがブッダーガヤーは非常にきれいなところで、インドにはこういった面もあるのだと感心させられました。そうしてブッダーガヤーの観光を済ませてベナレスに戻り、その日の晩は女の子らともガイドのスレーシュさんと女の子らのガイドとまさにオールスターで夕食をとって終えました。
そうしてベナレス滞在三日目になりましたが、この日はそれこそ朝五時くらいに起きたんじゃないかな。というのも前日にタクシーの運転手と別れる際、「朝焼けのガンジス川は最高だぜ」と言われ、それなら明日朝早くに迎えに来てもらって見に行こうかと約束していたからです。
そんなわけでまたも女の子らとも一緒に集まってホテルのロビーに行くとすっかりおなじみになった運転手の兄ちゃんも待っており、朝早くからガンジス川を見に行くこととなったのです。
そんなわけで、続きはまた次回に。
朝のガンガーは最高ですね。
返信削除花園さんは沐浴しましたか?
あまりおすすめできませんが、沐浴すると、とても神聖な気持ちになれますよ!
http://amanakuni.net/pon/index.html
インドものの読み物サイトの中では群を抜いて興味深い内容であるサイトを紹介しておきますね。ちなみに私は決して薬物を推奨しているわけではありません。むしろ軽蔑する立場にいます。
沐浴は次の記事で書いていますが、顔を洗うに止めました。あらかじめ準備して前身で沐浴しとけばよかったと今では思っちゃいますね。
返信削除何気に教えてもらったサイトが次の記事に関連するので驚いています。やっぱりインドはそういうのが強い国のようですね。