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2009年7月10日金曜日

佐藤優氏の有罪確定について

 大分時間が経ちましたが、先週に私も中国語でいうなら「熱烈愛好的」な元外務省職員の佐藤優氏に最高裁にて有罪判決が下り、有罪が確定したことから外務省もようやく彼を晴れて免職させることが出来ました。佐藤優氏の容疑については私も何度もこのブログで書いてありますし、それより佐藤氏の著作の「国家の罠」を読む方が事件の概要を理解するうえで役に立つはずです。

 今回の有罪判決について私の感想はと言うと実はあまりなく、佐藤氏も主張していますが元々この裁判は結論ありきの裁判であったためにえどう抗弁したところで結果は見えていたことなので、下りるものが下りただけという感想しか覚えませんでした。ただこの佐藤氏の有罪確定についての報道について、こちらもまた「相信一点的」な田原総一朗氏が面白いことを書いておりましたのでここで紹介しておきます。

小休止の麻生降しについて(BP net)

 この記事の前半は自民党内の麻生降しの現状についての解説ですが、リンクを張った部分からは佐藤氏の有罪判決に対する各メディアの報道振りへの田原氏の批判が書かれています。具体的にどんな内容かと言うと各メディアはこれまで佐藤氏のコメントや評論といった著作を載せているあたり彼がこの事件において冤罪であることを承知しているであろうにもかかわらず、今回の判決時には「有罪確定」という見出ししか書かず、この裁判の背景や外務省の内部文書が紛失していて佐藤氏が不正をしたという証拠がないなどというおかしな点の解説を行わなかったマスコミの問題性を追及しております。

 田原氏が言っていることに対して私も全く同感で、足利事件での菅家氏の冤罪が明らかになったばかりにもかかわらず佐藤氏の裁判についてマスコミは素っ気無い対応だったと感じていました。マスコミといっても新聞、テレビ、雑誌など一般人が思っているほどに私は各メディアが一体であるとは考えておらずそれぞれの利害関係や対立があるという話も直接聞いていますが、もうすこし何かしらに特化したメディアがあってもいいような気がします。
 以前の記事でも書きましたがこの佐藤氏の事件を初めとして私は今の日本には何よりも司法改革が必要だと感じております。何かこういった司法関係に特化したブログを別に立ち上げようかと構想中ですが、そもそもの話として私が法学部出身でないためにあれこれ口を出すのもどうかと悩んでしまいます。

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