北京語言大学では日本の大学同様に期末試験があり、冬季のテストは当時の手帳を見てみると一月六日に終わっています。この冬季テストの終了日こそ、私の中国南方への旅行の出発日でした。
中国は旧正月に当たる一月後半から二月初旬が最大の旅行シーズンで、世界最大の人口は伊達じゃなく、この時期は鉄道各社が特別ダイヤを組むなど各交通機関は混雑でごった返すのですが、一月の初旬から中旬であればちょうどその直前であり、嵐の前の静けさというか比較的思い通りに旅行できるそうです。そういう話を前もってクラスの先生から聞いていたため、一つ自分の中国語の腕試しを兼ねて旅行に出かけることにしました。
旅行計画は中国の南方ということで、まずは南京に向かってその帰りに上海に寄り、そのまま北京へ戻るというルートで、移動手段には関口宏も乗りまわっていた中国では最もポピュラーな鉄道にて周る事にしました。
ここで中国の鉄道について説明しますが、中国では都市内を走る地下鉄こと「地鉄」、電車こと「電車」(まんまか)、そして都市と都市を結ぶ列車こと「火車」があります。火車は現在恐らく電車だろうと思いますけど、まだ石炭使っていると列車もあるのかな。
それでこの火車ですが、以前は外国人料金といって外国人には割高な料金設定がされていたそうですが現在はそんなこともなく誰でも乗ることが出来、また座席等は完全予約制となっております。切符の購入は駅外の旅行社みたいなところでも買うことが出来ますが、駅内で買うとなると通常の窓口に行かねばならず、大抵どこの駅も人でごった返しているので私はこちらはあまりお勧めできません。
それで肝心の料金ですが、恐らく他の中国情報系サイトでも詳しく説明されているでしょうが、大まかに言って座席には四種類あり、安いものから順に、「硬座」、「軟座」、「硬臥」、「軟臥」です。読んで字の如く、「硬」と「軟」はそれぞれ二等、一等を表しており、「座」と「臥」は座席か寝台かの違いです。
最初に南京へ行く際は多少ケチりたいものの比較的値段が手ごろということもあり、初めての列車旅行なので私は「硬臥」で夜行列車の予約を取りました。そして出発日当日は夜七時ごろに大学寮を出て北京駅へと向かい、駅構内で旅行地図を購入して列車の乗車時間を待ちました。
乗車後に私の予約した部屋に行くとそこではベッドが四つあり、私以外にも中国人の乗客が乗っておりました。この時は別に話す事もなくとっとと布団に入って次の日からの旅行に備える事にしましたが、結果論敵にはやわな旅行ではありませんでした。全部私の無計画によるものなのですが……。
語学を試すのに旅行はもってこいですね。テレビで見てると、中国の列車のなかでは会話をしている風景をよくみる気がします。おもしろそうなシリーズですね。
返信削除実は私もブログをはじめてみました。花園さんのような立派なものではありませんが、よろしければ一度ご覧になってください。
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