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2010年2月4日木曜日

小沢一郎の不起訴について

石川議員ら3人を政治資金規正法違反で起訴(産経新聞)

 本日東京地検は、かねてより政治資金規正法の違反容疑で取調べを行ってきた小沢一郎民主党幹事長の起訴を見送るとの発表を行いました。その一方、この関連の容疑で逮捕された小沢氏の元秘書であった石川知裕議員ら三人は起訴するとのことで、結論から言えば私にとってこれはいろんな意味で残念な結末でした。

 私は過去の四億円の土地購入にまつわる小沢氏の周辺に及んだこの一連の捜査が始まった際、検察の狙いは報道されていた鹿島建設などからの裏金の授受ではなく、「小沢一郎、政党助成金私的流用疑惑について」の記事で書いた自由党解散時の政党助成金流用疑惑だろうと踏んでいたのですが、今回のこの一連の捜査ではこの流用疑惑については一切触れられてきませんでした。
 まぁこの政党助成金の流用については後で自分も調べてみた所、どうも自民党も武部勤氏や中川秀直氏が幹事長時代に彼らの政治団体に振り込んでいたそうなので、政界では暗黙の了解となっていたということがわかったのですが……。

 ただこの流用疑惑が取りざたされないにしても、この結末はいくらなんでも問題なのではないかと思います。私は当初、この事件が建設企業からの裏金が渡されたかどうかなどについてはあまり興味を持っていなかったのですが、事件が進むにつれて四億円の土地購入資金の原資についての小沢氏の発言が次々と変わっていったのを見て不自然さを感じ、もしかしたら本当に全額裏金で買ったんじゃないかと疑うようになりました。以下に軽くその変遷をまとめると、

1、銀行から担保を出して四億円を借りて出した→融資を受けたのは支払い後だとばれる
2、これまでこつこつと自宅の金庫に貯めていた金で出した
3、金庫のお金は貯めていった金ではなく小沢氏の父親の遺産だった→本人が昔、遺産はからっきしなかったと述べていた

 何故こうも原資に関する内容がコロコロ変わるのか、素人目に見たってやはり怪しく思えます。虚偽記載にしたって、最初の銀行から融資を受けたって言っている時点で小沢氏も今回の件を了承していたと見るのに十分じゃないかと思います。
 とはいっても、証拠不十分で安易に逮捕されるというのもまた問題で、どうせだったら石川議員らも不起訴でこの事件は終えるべきだったんじゃないかと私は思います。たださっき書いた朝青龍の引退に追い込んだ事件をスクープしたのは週刊誌だったので、ひょっとしたら時間が経てばこの事件は急激に何か動くこともあるかもしれません。

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