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2010年6月21日月曜日

続・相撲界の野球賭博事件について

 つい先週にも「琴光喜の野球賭博事件について」の記事でこの相撲界にまつわる野球賭博事件を取り上げましたが、一週間経った今日もこの問題は留まる事を知らず依然と火が噴きっ放しの状態です。しかも当初は数人の力士だけが関わっているとされていたのがいつの間にやら親方やOBを含めて数十人と、ゴキブリじゃないけどここまできたら未だに自己申告していないのも含めて少なくとも百人以上はこの野球賭博に関わっているんじゃないかと疑いたくなるくらいです。それは言い換えるなら、相撲界という組織自体が野球賭博に深く関わっているということになります。

 改めて今回のスクープを取り上げた週刊新潮は偽赤報隊事件犯人手記の面目躍如とばかりの見事な報道をしたと恐れ入るのですが、それに対して相撲協会の杜撰な対応は見ていてほとほと呆れてきます。琴光喜に続いて野球賭博を行っていた事を認めた元貴闘力こと大嶽親方の名前が上がってきたのも相撲協会の内部調査からではなく、これまた先週発売の週刊新潮からの実名報道を受けてのものでした。もちろん相撲協会はこの雑誌の発売日前に内部調査をしたと発表しているのですが、報道が調査に先んじるなんて以ての外で、これでは真面目に調査を行っているのかはっきりいって疑わしく感じます。

 しかも相撲協会は警察の対応を待ってから関わった人間の処分を発表するとしていますが、立件や刑事罰などならともかく協会内の処分(来場所出場禁止など)であればわざわざ警察の指示を待つ必要もなく、体よく時間を置いてほとぼりを冷まそうという思惑があるように見えます。漫画の「カイジ」の兵藤会長じゃないですが、真に反省して悔い改める態度があるのであれば果断にこういった処分は決定され、実行されてしかるべきでしょう。

 しかも前回の記事でも書きましたが相撲協会は昨年から大麻事件や朝青龍の暴行事件などがあって綱紀粛正に努めるといっておきながら、実質何もしていなかったというのが今回の一件でよくわかりました。さすがの私も問題があるとはわかっていながらも、朝青龍もこんな相撲協会に辞めさせられて今更ながらなんだか可哀相な気がしてきました。朝青龍はそれ以前からの問題行動に加えて一般人への暴行によって引退勧告がなされましたが、今回の野球賭博はヤクザも深く絡んでいることを考えると朝青龍の起こした問題と悪質性では全く引けを取らず、下手すりゃそれ以上に問題性のある行為であって、この野球賭博に関わった相撲界の人間はいい訳のあるなしに関わらず全員即刻追放されてしかるべきでしょう。

 追放でなければ朝青龍への処分と比べて明らかに公平さを欠き、また今回野球賭博を通じて黒社会に流れた金は、全部ではありませんが一部は国の文化庁から出されている国民の税金です。そんなお金をこんな事に使うなんて、キャミソール大臣こと荒井聡並のモラルの低さにはもう言葉も出てきません。
 何度もこのブログで書いているように私は国技館にも足を運ぶほどの相撲好きですが、今回の一件で見方をすっかり変えさせられました。

 目下の所、七月にある名古屋場所を開催されるかどうかがこの問題の焦点となっておりますが、先程のNHKニュースのインタビューにて好角家のデーモン小暮氏が、

「私は悪魔だが、人間誰しも失敗はあるもので、真面目に努力している力士も沢山おるので名古屋場所は開催すべきではないだろうか」

 と話していました。最初の断りはいらんやろ、と心の中で突っ込みました。
 私としては名古屋場所はただでさえ私が逆恨みをしてやまない中日新聞が深く協賛していることもあり、問題の処分が一向に目処が立っていない事も考慮するとやはり開催すべきではないと思います。これで中日新聞が配る予定だった相撲のチケットが全部パーになってくれれば、本当に御の字なんだけど。

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