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2010年8月16日月曜日

「真相報道 バンキシャ」が続いている理由

「真相報道 バンキシャ」が何で続くの?

 上記リンクは去年に書いた記事ですが、何故だが今でも時々拍手を受けたりして読まれている不思議な記事です。まぁ書いた内容についてはどうにもならない日本の放送倫理についても触れているので満更でもないのですが、この記事で私が疑問に挙げた内容についてその後続報を受けているので折角なので紹介しておこうかと思います。

 この記事で私が疑問に挙げた内容というのは、この番組が大々的にも報じたにもかかわらず結局は根も葉もないデマだった岐阜県の裏金疑惑について、誤報道の責任を取って当時の日テレの社長が引責辞任をしたのですが問題のある放送を行ったこの番組事態は何故か続けられ、一年経った現在も報道が続けられております。普通に考えるなら社長が引責辞任するくらいの放送をしたのであれば番組自体が潰れて当然なのですが、どうしたわけかこの「バンキシャ」は続けられて結果的にはこの番組の打ち切りよりも日テレ社長の首のが軽かったわけですが、この奇妙な日テレの責任の取り方はちょっと裏があったようです。

 前回の記事を書いた直後にある放送関係者にこの問題を振ってみた所、なんでも当時の日テレの社長をナベツネこと渡辺恒夫読売新聞会長が気に入っておらず、あの岐阜県の裏金疑惑の誤報にかこつけて社長職から飛ばしたというのが実情だったそうです。
 日本のテレビ局と新聞会社は資本関係から他国と比べて別メディアながら密接な関係にありますが、日テレ読売グループに至ってはかねてよりその意見方針などの点で他局と比べても強い関係にあると言われておりました。しかしそれにしたって、かつてのプロ野球巨人軍の原監督の左遷を含めてこんなめちゃくちゃな人事がまかり通って問題ある番組が存続してしまうというのはもはや看過出来るレベルじゃないでしょう。まぁ誰かさんが老衰でくたばれば丸く収まる話かもしれないけど。

 ついでに書いとくと「バンキシャ」のメイン司会者の福澤朗氏ですが、この人は「バンキシャ」で自分のキャリアを潰してしまったんじゃないかなとこのところ思います。一応日テレからフリーに転進してからは「ピンポン!」など報道番組を持っていたけどこれも去年で終わっちゃったし、その後も何か特別番組などで司会を任されることもなければ他の番組でゲストとして出てくる姿もほとんど見ません。っていうか、「バンキシャ」でしか見ないし。

 ちなみにアナウンサーと言うかテレビ司会者業界はこれから結構荒れてくるような気がします。大分年いっているけど読売新聞の本来は解説員だけど司会を任せれば一流の辛坊治郎氏がとうとうフリーに転身したし、これまで全く主流にいなかった池上彰氏が各番組に引っ張りだこになっている点といい、これら新人材へのキャスター入れ替えを狙って各局で報道番組の再編が行われるかもしれません。
 ちなみ最後の大物とされているのは言わずと知れたTBSの安住紳一郎氏で、彼がフリーに転身する時が現状で予想しうる最大のビックバンになると私は見ています。

2 件のコメント:

  1. そういえば最近ワイドショーの芸能リポーターが目立たなくなっていますね。
    それに伴って異業種のコメンテーターもレギュラーで出ています。弁護士や医者とか。
    最近ではワイドショーでも裁判や医療問題、政治ネタを扱う事が珍しくなく
    なってきました。裁判・刑法関連の話題なら弁護士にとっては得意中の得意
    ですし、医療問題等は専門知識・実務経験がある人間でないと答えにくい
    ですし。 ワイドショーとはいえニュース番組に近くなった現在、芸能リポートだけでは
    やっていけないのでしょうね。

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  2.  masatakaさん、コメントありがとうございます。

     言われるとおり以前と比べて近年のワイドショーは政治的な問題など比較的難しいとされる話題を率先して取り上げるようになり、逆に芸能ニュースなどが減っている気が私もします。テレビ界の人間らも政治系の話題の方が近年は視聴率が取れるようになっているとよく言っていますし、こういったのも時代の流れかもしれません。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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