また本題と関係ない話ですが、個人的にかなりツボにはまったので下記二つの猫動画を紹介しておきます。
・冤罪ニャ
・ジョジョ立ちする猫(Youtube)
それで本題ですが、TPP交渉参加を巡るごたごたで野田内閣の支持率が低下したと各紙で報じられております。
・野田内閣支持率42%に急落 TPPに不安感56%(産経新聞)
下落幅は13.6ポイントなので急落と言えば急落ですが、それでも支持率自体は42.4%と高い水準にあります。ただ今回の世論調査で私が気になったのは支持率の低下以上に、思ったよりもTPP関連の意見が割れていることでした。
同じ記事によると、「TPP参加の是非は、「したほうがいい」が46・5%で、「すべきでない」の35・2%を上回った。」と書かれているように、てっきり自分は少数派にいるものかと思っていたら参加肯定派のが多かったようです。その一方で野田首相のTPP交渉参加を巡る発言はあいまいで「混乱を招く」という意見が71・0%もあることを考えると、参加の是非以前になかなか態度をはっきりしない政府の姿勢が今回の支持率低下にもつながったのではないかと勘ぐっています。
あとこれはちょっと残念だったのは、消費税を10%まで引き上げるとした野田首相の発言に対しては52・6%が「評価しない」と回答して多数となったことです。私自身は今の日本の財務状況を考えると可能な限り早く引き上げ、プライマリーバランスを回復させることを優先するべきだと考えており、震災直後に引き上げるべきでないという意見もわかりますが今のデフレの根本的原因は社会保障への不安ということを考えるとやはり喫緊の課題だと思います。
ともあれ発足からしばらく経っていますが、日本国内で詳しく観察していないので強くは言えないものの、今のところ野田首相に対して私は及第点だと評価しています。逆にどんどんと評価を下げているのは野党自民党で、今日もまた谷垣がTPP交渉参加を発表したからと言って「内閣不信任、問責も視野」とか言い出したようです。何かするたびにいちいち不信任だと叫ばれても小うるさくしか聞こえませんし、第一、日本の農業を猫の目行政で徹底的に壊滅させた張本人ともいえる自民党(+農水省)がこの議論で農業の保護とかを主張するのは非常に勘に触ります。頼むから黙ってほしいと言いたいくらいです。
さらに今日呆れさせられたのは、以前にも「政府の人事院勧告見送りについて」の記事で書いた来年度の公務員人件費で人事院勧告を政府が見送る件で、
・公務員給与引き下げ、自民も法案 民主に対抗し提出方針(朝日新聞)
自民党は政府が人事院勧告を見送り7.8%引き下げようとしていることについて「憲法違反だと」激しく批判しましたが、上記の記事によると自民党は対案としてなんと、人事院の勧告に従って一旦0.23%引き下げた後、7.8%まで引き下げ幅を上積みするという、政府案とほぼ全く同じ内容を提出することを決めたそうです。憲法違反とまで批判していたくせに同じ引き下げ幅を出してくること自体呆れるのですが、最初に人事院の勧告に従うというまどろっこしい方法をわざわざ踏むなんて、「誰か止める奴はいなかったのか?」と真面目に思いました。それだったら初めから無視して一気に引き下げる民主党案の方がストレートでずっとマシでしょう。
みんなの党の議員も言ってましたが、政権交代で何が一番残念に終わったのかと言えば民主党の迷走もさることながら、野党に落ちた自民党がどんどんと余計に悪くなっている点だと私も思います。自民党の若手も、早く引きずりおろせばいいのに。
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