・消費者庁「茶のしずく」報告見過ごす 注意喚起に遅れ(朝日新聞)
当初は見送ろうと思っていた事件ですが、やはり記録のために一筆書いておくことにします。
発端となる事件は福岡県のせっけん製造販売会社「悠香」が販売する「茶のしずく石鹸」の利用者の間で、小麦アレルギーが発症したことでした。既に報道で知っている方も多いでしょうが、それまで何の不自由なく生活していた利用者たちはアレルギーの発症によって小麦を使った食品が一切食べられなくなったそうで、深い同情を覚えるとともに事件を引き起こした連中に対しては強い憤りを覚えます。
ただこの事件で許せないのは販売する前にアレルギーの可能性を考えて検査をしなかった悠香はもとより、事件報告を受けていたにもかかわらず放置し、発表を遅らせたことで事件を拡大させた消費者庁の存在です。上記の朝日のリンク先によると、消費者庁は事件報告を受けてから注意喚起するまで七ヶ月も要しており、もし即座に発表してさえいれば被害の拡大が一程度防げたでしょう。今日の報道によると少なくとも569人が発症しており、潜在的な被害者は4桁にも上ると推定されております。
こんにゃくゼリーに対する粘質的な態度をはじめ、かねてから私は消費者庁には強い疑念を持っておりました。福田康夫元首相は辞任時の記者会見にて在任時の成果としてこの消費者庁の創設を挙げておりましたが、仮に消費者庁が存在などせず従来の部署がこの茶のしずく問題に当たっていれば被害の拡大を防げたかもしれないと思うと、随分と余計なものを作ってくれたものだと思わざるを得ません。あれだけこんにゃくゼリーに構っている暇があったのに、どうしてこの問題には常識的な対応が取れなかったのか疑問極まります。ただの張りぼてなど必要なはずはなく、早めに消費者庁は潰れてくれた方が世のためだと私は考えます。
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