本題と全く関係ありませんが、この前Yahooの質問コーナーに載っていた話で爆笑したものがありました。その質問というのは「今までに恥ずかしかったことでどんなことがあるか」だったのですが、この質問に対して寄せられた回答というのも、
「ある日同時に、「学校で着るあの黒い水着ってなんだっけ?」、「文化祭でやる喫茶店の衣装は何にする?」というメールを受信したので、「スクール水着?」と片方に返信したところ、「スクール水着で喫茶店するの!?」というメールが返っててきた」
回答者は女性だそうです。
話は本題に移りますが、前から気になっていたものの真剣に調べることがなかったイグノーベル賞について、今日の会社の昼休み中にとうとうウィキペディアの記事を読んでしまいました。なんで今日になって読む気になったかというと、なんか面倒くさい記事を書き終えた後でしばらく次の記事に取り掛かりたくなかったというのが本音です。
・イグノーベル賞(Wikipedia)
このイグノーベル賞はというのは知ってる人には早いですが、名前からしてノーベル賞を茶化すために作られた賞です。主に風変わりな研究とか、誰も着目しなかったけど聞いててすごいと思う発見をした人とかに与えられるもので、選定基準には全般的に皮肉や風刺が強く込められております。
なおこのイグノーベル賞は毎年10月にハーバード大学で行われる授賞式からして徹底的に風刺が強く、「ノーベル賞では、式の初めにスウェーデン王室に敬意を払うのに対して、イグノーベル賞では、スウェーデン風ミートボールに敬意を払う」、「受賞者の旅費、滞在費は自己負担で、式のスピーチでは聴衆から笑いをとることが要求される」、「制限時間が近づくとぬいぐるみを抱えた少女が受賞者の裾を引っ張り壇上から下ろそうとするが、この少女を買収することによってスピーチを続けることが許される」など、読んでるだけで実に楽しい気分にさせられます。
それで今回、過去にどんな人がどんな功績で受賞したのかをざらっと眺めたのですが、中にはアンドレ・ガイムというイグノーベル賞を受賞したのちに本物のノーベル賞を受賞した人がいるなど、ある意味評価はしっかりしているという印象を受けます。そんな過去の受賞の中で私がすごい、もしくはツボにはまったものをいくつか挙げると下記の通りとなります。
・1993年 数学賞 ロバート・フェイド
受賞理由:ミハイル・ゴルバチョフが反キリストである正確な確率(710,609,175,188,282,000分の1)を計算したことから
・1994年 医学賞 患者X、リチャード・C・ダート、リチャード・A・グスタファソン
受賞理由:猛毒を持つガラガラヘビに噛まれた患者Xが毒を取り除こうと、車のエンジンを3000rpmで5分回転させるパワーを持つ自動車の点火プラグを唇に装着して失敗した事例をダートとグスタファソンが論文で取り上げた。
・2003年 化学賞 廣瀬幸雄(金沢大学)
授賞理由:兼六園にある日本武尊の銅像にハトが全く近寄らず糞害がなかった原因が、この像が多量のヒ素と鉛を含んで鋳造されたことにあることを突き止め、人間に害の及ばない程度のヒ素を含ませハトを近寄らせないタイルを作ったことから。
・2007年 医学賞 ブライアン・ウィットコーム、ダン・メイヤー
授賞理由:論文「剣を飲み込む芸とその副作用」に対して贈られた。
・2007年 平和賞 アメリカ空軍ライト研究所
授賞理由:敵兵が互いに性的魅力を感じて同性愛行為を始めるという催淫性非殺傷兵器、通称「ゲイ・ボム」に対する研究開発(実現は果たせず)。
・2009年 公衆衛生賞 エレナ・N・ボドナー、ラファエル・C・リー、サンドラ・マリヤン
授賞理由:一対のガスマスクに素早く変形させることのできるブラジャーを発明。
・2011年 平和賞アルテュラス・ズオカス(リトアニア・ビリニュス市長)
授賞理由:違法駐車している高級車を装甲車で踏みつぶして問題解決できることを示した。(市内で一向に減らない違法駐車に業を煮やした市長はこの年、わざわざ免許を取得し、自ら戦車を操縦して違法駐車している車を踏みつぶしている)
なお、この賞は日本人も過去16回受賞しており、それぞれの研究成果はこちらのページにて紹介されております。また中国人による研究では、2010年に広東昆虫学研究所の研究員らによって、「フルーツコウモリのフェラチオを科学的に記録した」ことによって生物学賞を受賞しています。やるな、中国め。
よく日本政府は科学立国だなどと言ってノーベル賞受賞者をどんどん増やそうと音頭を取っておりますが、私は真面目にノーベル賞よりもイグノーベル賞の受賞者を増やすことに努力した方がいいのではないかと思っています。というのもこれからの日本は科学技術は確かに大事ですが、それ以上に発想力というか文化力というものが重要になってくると思っており、こういった方面を伸ばす努力の方が重要度は高いのではないかと考えているわけです。
ついでに前々から書きたかったものの中々独立して書くことができなかったものとして、以前に村上隆氏が「クールジャパンなんて世界で全然流行っていない」という内容のことを発言して話題となりましたが、私自身も常日頃からこの「クールジャパン」という言葉に酔っているのはほかならぬ日本人自身だと思っていました。これ以前からも日本人は本当に価値があるものを目の前にして、手元にありながら何故だか無視して、「いつかきっとどこかに誰もが認める素晴らしいものがあるんだ」と考え本当にあるのかどうかわからないものを追いかけるような青い鳥症候群が強いと見ており、早くにこれから脱却する必要があると感じております。なもんだからそういった何かわからないものを追いかけるような「クールジャパン」なんてとっととやめて、これからは「シュールジャパン」をキャッチフレーズに日本はやっていこうと、何故か上海で一人で音頭を取っております。
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