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2012年3月23日金曜日

中国の偽ワイン

 昨日は出張から帰ってきたのでブログ更新はサボりましたが、じゃあ今日は何を書くのかと考え、最近歴史物を書いてないなと思いつつも実に1時間以上も悩んだ挙句、結局書くネタが浮かびませんでした。なんか歴史的な刺激が足りてないのかも。そんなわけでネタ切れということもあり、個人的にツボにはまった中国のワインの話をします。

 まず中国におけるワイン市場ですが、一時期の日本と同じようにブームに沸いております。恐らくこれは食べ物の洋食化とともに自然と突き進む道なのである意味自然な成り行きと言ってもいいと思うのですが、ただ一つ日本のワインブームと異なっているのは中国故の偽物文化です。
 私はワインというと「ロマネ・コンティ」が一番ブランドが高いと考えていたのですが、ここ中国だと「シャトー・ラフィット」が昔の香港映画に出てきたことから一番人気です。一番人気ゆえに価格も高騰し続けているのですが、このラフィットで何が楽しいかっていうと正規輸入量に対する中国国内の流通量は実に40倍で、圧倒的に偽物の方が多いということです。しかも本物の空き瓶にすら詰め替え用として価値がついていて、確か2万5千円くらいで取引されてるというからどこから突っ込めばいいのやら。

 こんな話を友人にしたところ、「思い当たる節がある」と意味深な返事がされました。その友人曰く、中国国内の営業先によってはワインが出されることもあるのですが、酒に強い友人なのにたまに一口で悪酔いするワインがあるそうです。先程の偽ワインの大半は化学原料を見事に調合されて作られていると奉じられており、「多分、そういうのを飲まされてるんだろうな」と疲れた感じで友人は言っておりました。
 かくいう自分も昨日の出張先で昼間からワインを出されたのですが、乾杯用なので本当にごく一口だったものの、何故か飲み終わった後は急激に体調が悪くなりました。戦国時代じゃないんだから、いちいち毒見なんてしてられないというのに……。

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