HSKと聞いてパッと反応できるのは中国と縁のある人。このHSK、英語で言えばTOEICやTOEFLに当たる、中国語能力試験を指します。中国語で書くと漢語水平考試。
このHSKは昔、初・中級が1~8級、上級が9~10級で二種類の試験に分かれており、級の数字が高いほどレベルが高くなる仕組みで、留学中に私は7級を取得しております。ただこのテストは数年前に方式が変わり、現在は1~6級の6段階になり、前回は一回当たり2種類のテストでその成績によって級が決まりましたが、日本で実施されている英検同様に各級ごとに6種類のテストが毎回実施されるようになっております。
ひとつ前の記事に書きましたが、自分の会社が設立されるまでのこの2週間は特にやることがなかったので、今まで受けた事もないのだし来月に実施される新HSKで級資格を取っておこうと勉強をしておりました。受けるのは上海で新聞翻訳の仕事をしていたのだから最上級の6級、と行きたいところですがいきなり落ちたらちょっとカッコ悪いので、今回はひとまず5級を受けることにして既に申請も済ませております。
そんなわけで今現在、やることもないので問題集をちょくちょくやっているのですが、なんていうかいろいろ気になるというか変な文章が問題に出されてます。一つ具体例を挙げると、
”ある所に小鳥がいて、木のてっぺんまで上りたいと思いつつも実際に飛ぶことが出来ませんでした。そんな小鳥を見て牛は、「僕の糞を食べなよ。そうしたら高く飛べるよ」というので実際に一口食べてみたところ一つ目の枝にまで飛ぶことが出来て、二口で二つ目の枝、三口目でてっぺんまで飛ぶことが出来ました。しかし小鳥がてっぺんまで飛ぶや、猟師に鉄砲で撃たれて死んでしまいました。”
どこから突っ込もう、というのがこの問題文の感想です。いくら何でもフリーダム過ぎる問題文です。
これ以外にも(;゚Д゚)エエーって思うような問題文がいろいろあるのですが、全体的な特徴として一つ感じたのは、やたら「チャンスを逃すな」というような問題文が多い点です。「その若者は目の前のチャンスを気づかずに通り過ぎた」とか「準備を続けた物がチャンスを得る」というようなテーマの問題文が多く、文化の違いからか日本語の問題文とは異なる印象を受けます。
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