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2013年6月25日火曜日

上海総合株価指数の大幅下落について

 今日はちょっと久々に中国の経済ネタ、しかもリアルタイムなネタにチャレンジしようと思います。

 日系メディアでも報じられておりますが昨日の6月24日、日本の日経平均株価に当たる中国の株価の目安、上海総合株価指数が前日比で5.3%も下落して2000ポイントの大台を割り、1963.23ポイントにまで落ち込みました。この辺はここのチャートを見てもらえればわかりやすいですが、この1年間は2000ポイント台をうろうろしていたことを考えると今回の下落はインパクトが大きいと言わざるを得ません。
 そして一夜明けた今日25日も株価は乱高下を繰り返し、終値は前日比0.19%下落の1959.51ポイントとなり依然と低迷する状態が続いております。先週末に行われた都議選で自民党が大勝したにもかかわらず日経平均が伸び悩んでいるのも、この中国の株価大幅下落も大きな原因の一つになっているように私は思います。

 では何故ここにきて中国の株価が大幅に下落したのでしょうか。こういう時、原因は一つだとしばしば主張する人がいますが私としてはやはり複数の要因が絡まりあった結果だと思えるので、ひとまず中国メディアなどで主張されている要因を片っ端から挙げていきます。

1、経済指標などに現れる全体景気の鈍化
2、銀行の貸し渋り
3、企業などによる迂回融資に対する規制予測

 まず一番目については何も言うことなく、HSBCが今年通年のGDP成長率が前年比0.4ポイント減の7.4%になると予想するなど、このところ弱気な予想が相次いでます。
 そして2番目についてですがこれは中国メディアの記事に書かれていたもので、なんでも金融監督を行う部署が商業銀行に対する資産査定を近々実施する予定で、その査察をパスするために各銀行が現金比率を上げようと躍起になったことから融資を抑え始め、資金流通が悪くなったと書かれてありました。まぁ有り得ないとは言えない意見です。

 そして三番目、これはさっき報道ステーションでもやっておりましたが、経済成長が鈍化していることから銀行も中小企業への融資は慎重になっているものの、大企業に対しては今まで通り寛大に融資しているそうです。ただ大企業ではお金はあっても投資計画はそれほどないため、銀行からもらったお金を市場金利より高い金利で中小企業へ貸し付けるという迂回融資を行って利ざやを稼いでるらしく、こうした行為が続けば不良債権が広まる可能性もあるために銀監会が規制をかけるもようだ、という予想が出始めたことで、融資経路がさらに狭まり株価も下落すると見られたことによって株を手放す株主が出たなどと言われています。

 このように市場の不安が色々絡み合うことによって高まったことが原因で株価が下がったという話なのですが、私としてもこの意見が正しいと見ています。更に言えば株価の下落がさらなる下落を呼んだことによって大幅下落を招いてるともいえるのですが、中国当局側もさすがに黙ってみていることはなく、「市場の期待する金融政策を実施し、資本の流動性を高める」などというアナウンスを出しております。
 今後の予想ですが、正直言ってわからないとしか言いようがなく、しばらく中国株は手を出さない方がいいというくらいしか言えません。恐らく中国政府は力技で一時的になんとかすることは出来ても、証券市場は去年あたりからずっと不調で、香港も暗い状態が続いていることから急速な値上がりは期待できず、下手に手を出すくらいなら様子を見るのが一番じゃないかという気がします。

 最後にどうでもいいですが、中国のニュース見ていてこんなニュースにびっくりしました。

印度CPI增幅连续三个月回落 今年已经三次降息(中国証券報)

 書かれている内容はインドのCPI上昇率(インフレ率)が三カ月連続で鈍化しているというものですが、何に驚いたのかというとその数値です。というのも5月のインドのCPI上昇率はなんと9.31%で、物価上昇が激しいなどと日系メディアに叩かれる中国の約4倍もの数値です。インドでこんなにインフレが進んでいるなんて全然知らなかったなぁ。

2 件のコメント:

  1. 最近、再び戻ってきたでしょう?一時的物ですので、パニックしないでください。

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    1.  下げ止まりはみせているね。ただ大型新規上場もこのところはないし、今後一年は香港を含めて株式市場はへこんでるかもしれない。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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