皆さん知っての通りに中国は漢字の国で、外資系企業であっても漢字名を付けなければなりません。ちなみに個人でも同様で、欧米人も色々な登録をする際に漢字名を充てられます。日系企業の場合、元々が漢字名の会社であればそのまま通用することが多くて「○○(中国)有限公司」って形で登録することが多いのですが、カタカナの名前の会社だとこうも行かず、各社でそれぞれアレンジを効かせた名前となるわけです。
アレンジの仕方としては発音に合わせて中国語で同じ音の漢字を使うやり方と、その言葉の意味から充てるやりかたの二つあるのですが、前者よりも後者というか、結構ギョッとする名前が多いのでその辺を中心に紹介していきます。
1、兄弟(中国)商業有限公司(ブラザー工業)
あまりにもストレートというべきか、一瞬「あれこれ何の会社?」って思ってしまう会社名です。っていうか、普通に中国ローカル企業の名前であってもおかしくない。なおブラザー工業はほかにも中国法人を持っていて、「兄弟机械商業(上海)有限公司」とか「浜江兄弟軟件(杭州)有限公司」など、なんていうかこの際だから日本の法人名も「兄弟工業」にしてもいいんじゃないとか思ってしまいます。
2、松下電器(中国)有限公司(パナソニック)
3、電装(中国)投資有限公司(デンソー)
この会社に言えることは、日本法人名より中国法人名の方が何作っているかわかりやすいっていう点です。変にカタカナにする必要あったのかな。
4、愛信精機(中国)投資有限公司(アイシン精機)
同じくトヨタグループ、っていうかトヨタ四天王(残り二つは知らんが)。こっちは日本法人名でも中国法人名でも何作っているかわからない名前です。あと「愛信」ってみると一字違うが「愛新覚羅溥儀」が頭に浮かんでくるな。どうでもいいけどプレスリリースに対する電話取材で明確に対応の悪い会社の一つですここは。
5、富士通将軍(上海)有限公司(富士通ゼネラル)
今日の記事を書くきっかけとなった会社です、私はかねがね「富士通ゼネラル」のゼネラルは総合とかそういう意味だと思ってたのですが、まさかまさかで「司令官」のほうだったとは、しかも中国語訳に敢えて「将軍」とつけるあたり、なかなか風流人です。ぶっちゃけたところ、最初この会社名を見た時は中国企業との合弁かと思いました。
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