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2014年12月17日水曜日

日本と中国の妙なコーヒー事情

 今日また知り合いの中国人に日本語を教えるためケンタッキーに長居しましたが、日本人はクリスマスにケンタッキーを食べる習慣があるのだよと教えたら中国人はどんな反応するのかちょっと気になりました。ちなみに先日同僚に、「クリスマス近いけど、このハイトゲージに取り付けられるダイヤルゲージをサンタさん持ってきてくんないかな……」と、製品検査しながら妙な愚痴をこぼしました。あと望むらくならキーエンスの最新式ビッカース硬度計も欲しい。
 
 そういうわけで本題ですが、今日はケンタッキーでコーヒー飲んできたのでコーヒーの話か来ます。コーヒーというと日本では最近だと100円払えばコンビニでもそこそこいいコーヒーが飲めるようになり非常に身近な飲み物となっていますが、中国では大都市を除いてまだまだコーヒーを飲む習慣自体がありません。上海なんかだと日本同様に各コンビニチェーンがコーヒーをそれこそ一杯100円くらいで販売をしてますが喫茶店とか行くと20~30元(400~600円)くらいして、ほかの物価と比較すると何となく高い買い物している気がします。
 とはいっても以前と比べるなら物価水準に比してコーヒーの価格は下がってきており、たとえば私が北京に留学していた2005年などはチャーハンが一皿5元だったのに対してコーヒーは今と同じ30元くらいで、「この一杯がチャーハン六皿分か……」と思うといたたまれなくなりました。今だとチャーハンも7元はするようになって、以前に比べれば差は確実に縮まってきています。
 
 話は戻って中国のコーヒーについてですが、日本では一般的なコーヒーを頼む際は「ブレンドコーヒー」とオーダーします。しかし中国には「ブレンドコーヒー」という呼称は存在せず、「普通のコーヒー」といってもちょっと通じ辛いです。ではどのような呼ばれ方をしているのかですが大まかに二種類あり、一つは「経典珈琲」という、敢えて日本語訳するなら「クラシックコーヒー」という呼び方があります。これに対してもう一つの呼称は「美式珈琲」で、この「美式」というはどういう意味かと敢えて言うなら「アメリカン」、そう「アメリカンコーヒー」と言うと中国ではブレンドコーヒーが出てきます。なおアメリカの中国語は「美国」です。
 
 日本人からしたら「アメリカンコーヒー」というと通常のコーヒーをお湯でやや薄めたコーヒーを指しますが、中国では何故か普通のコーヒーを指します。ただそもそもの話、アメリカに「アメリカンコーヒー」なんてものはなく、この言葉自体が日本の造語でもあります。一体何故かこの日本人は薄めたコーヒーのことをアメリカンなんて言い出したんだろう。
 昔喫茶店でアルバイトしていた時にこの話題が出てきて、折角だから対になる言葉を作ってはどうか、たとえばめちゃくちゃ濃いコーヒーを「アフリカン」と呼んではどうかと私は提案してみましたが、「それ普通にエスプレッソやん」とツッコまれました。むしろエスプレッソをこれから「アフリカン」と呼ぶべきだなんて思うのはきっと私だけでしょう。ブラックな感じが如何にもアフリカっぽいイメージなんだけど。
 
 最後ほんとどうでもいいことですが、中国ではスターバックスが進出してからまともなコーヒー需要が出てきたこともあってスタバが主力とするエスプレッソやカプチーノの方が人気高いように思います。そのカプチーノですが中国語の発音だと「カァプチィルォ」みたいな発音になるため、発音する度に物凄い違和感を感じるので敢えてオーダーせずいっつも「美式珈琲」を頼んで飲んでます。なおマクドナルド、ケンタッキーのコーヒーは日本も中国もほぼ同じです。

2 件のコメント:

  1. なぜ中国に“日式コーヒー”は無いでしょうか?ご意見を聞きたく。

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    1.  ある意味で「アメリカン」は日本式コーヒーと言えるかも。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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