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2015年7月28日火曜日

漫画の実写化作品でそっくりだった俳優

『デスノート』だけじゃない!! 原作改悪で批判を浴びたドラマたち(TOCANA)

 自分は見ていませんが、なんかドラマ化した「デスノート」が不人気だそうです。不人気な理由として原作の設定を悪い意味で改変されたこと、以前に実写化された映画版が評価が高かったことなどが挙げられていますが、上記の記事では同じように不人気だった漫画原作の実写化作品と一緒に比較しつつ、なかなかいいポイントを突いていると思うので紹介します。
 記事中では「金田一少年の事件簿」や「GTO」などを取り上げていますが、どれも過去に一度実写化され、それなりの評価を得ていた作品です。にも関わらずどうして二度目の実写化がこけるのかについて、やはり一回目の実写化作品とどうしても比較され、一回目の評価が高ければ高いほど二回目の作品は厳しくみられる傾向にあり、いまいち人気が上昇気流に乗らないと分析しています。

 今回の「デスノート」も過去の映画版では藤原竜也氏、松山ケンイチ氏という今では押しも押されぬ名優が演じ、特に松山氏に至ってはこの「デスノート」が出世作といっても過言ではないほどはまり役と言われました。もっとも私の記憶だと最初に松山氏の映像が公開された時、「こんなのLじゃない」、「全然似てねぇ」、「コスプレイヤーのがマシ」、だなんていう声もあった気がしますが、そうした声を跳ね除けた当たりは大したものです。

 話は戻りますがいわば偉大過ぎる先達がいたために人気になりきれない二番煎じというのが今のドラマ版「デスノート」といったところでしょう。もちろん俳優たちは頑張っているでしょうが、確かに私の目から見ても先の主役を演じた二人と比べるとドラマ版の俳優は原作のイメージに近づき切れていないという印象を覚えます。小説ではなく漫画という画像が伴った原作なだけに、イメージから遠いというのはやはりぬぐえないマイナス点といえるでしょう。

 では逆に、漫画原作のイメージぴったりだった俳優といったらどんなのがいるでしょうか。パッと私が思いついたので言うと2011年に放映されたドラマ版「妖怪人間ベム」で紅一点(?)のベラを演じた杏氏です。実際にネットとかで画像を見てもらいたいのですが、もう見たまんまベラという、かなり特徴的でデフォルメされたキャラなのに完全になり切っていると太鼓判押せるくらいにベラになっちゃってます。

 もう一例挙げると、「のだめカンタービレ」のドラマ版で主人公の千秋真一役を演じた玉木宏氏です。この作品ではヒロインの野田恵を演じた上野樹里氏も役になり切っていると高く評価されましたが、ドラマを見てから漫画の原作を読んでみたところ玉木氏が役のキャラに瓜二つというかそのまんまじゃないかと思うくらい話し方から動作までよく似ていて、いいキャスティングしたもんだと唸らされました。

 そして最後、これは実際に映像を見たわけではなく画像でしか私も見たことがありませんが、未完(ってか終わりあるの?)の少女漫画大作である「ガラスの仮面」のテレビドラマ版で、主人公を厳しく指導する月影先生を演じた野際陽子氏はいろんな意味でやばかったです。この手の話題になると必ず上がってくるのがこの時の野際氏で、実際にネットで画像を見るともうヤバいくらいに生き写しというべきか、「月影先生が現実にいたら、きっとこうなんだろう」と思わせられるような姿しています。
 原作がただでさえいろいろとアレなだけに演じる側の負担は明らかにほかの作品より大きいと思われるのですが、この時の野際氏は神がかったかのように月影先生になっており、元から演技に定評のある方ですが、凄い俳優というのはこういう俳優なのだろうとなんか深く納得させられました。

 こうやっていくつかの作品を比較するとやっぱり漫画原作の実写化作品の場合は下手に冒険せず、原作のイメージに近い俳優を持ってきた方が無難そうですね。もっとも「テルマエロマエ」の例だと、「古代ローマ人だから顔の濃い俳優」を持ってくるという荒業で視聴者のイメージをひっくり返すことに成功していますが。

2 件のコメント:

  1. 片倉(焼くとタイプ)2015年7月29日 7:11

    TV版 デスノートで佐野ひなこ氏が演じるミサミサが ブスに見えるため 「ブサブサ」と呼ばれています。
    佐野ひなこはグラビアアイドルなだけあって決して不細工な人間ではないのですが、なぜか メイクの
    ケバいデブに見えてしまいます。  もしかしたら佐野ひなこ氏の顔が丸顔なのが原因かもしれません。
    丸顔の人は普通より太ってみえるため、スレンダーなミサミサとはそもそも相性が悪かったのでしょう

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    1.  ミサミサは原作でも屈指の人気キャラだしおっしゃる通りにスレンダーな体系に描かれていたため、佐野ひなこ氏の演技がどうこう言うより確かに相性が悪かっただけというのが実情でしょうね。逆に今回のドラマ版によって、映画版でミサミサを演じた戸田恵利香氏の評価が相対的に上がってきているのが地味に笑えてきます。戸田氏はライアーゲームでもヒロイン役を好演しており、漫画原作のキャラと相性がいいのかもしれません。

       なおライアーゲームの映画には多部未華子氏も出演していますが、彼女が映画の中で騙されたり、裏切られたりする度に、「この子はいじめられている姿が本当に絵になる( ´ー`)」と見ていて心がほっこりしてきます。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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