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2018年9月6日木曜日

台風、地震に対する中国の報道

 最近仕事は楽になった分、というか8月が異常に忙しかった一方、夏風邪で体力落ちてて趣味のことばかり書いてたので、たまには真面目な話書きます。
 先日の関西地方を中心に大きな爪痕を残した台風に続き、本日北海道でも震度七という大地震が発生しました。弱り目に祟り目というか大災害が重なっただけに影響も大きく、被災者に置かれては深くお悔やみ申し上げます。

25年来登陆日本最强台风正横扫日本全境 领馆:在日中国公民务必小心
日本北海道地区发生6.9级地震 山体滑坡房屋倒塌(東方網)

 これら災害については中国でも報じられており、上記リンク先のように取り上げ方も小さくありません。なお今回自分もようやく気が付いたのですが、中国のウェブ記事の方が日本のウェブ記事に比べgifや大サイズの写真をふんだんに使っており、映像的な視野効果で言えば地味に日本のウェブ記事より優れているような気がします。むしろなんで日本のウェブ記事の写真はどれもあんな小さいのか、圧縮技術も発達しているというのに逆に不思議です。

 話は戻りますが中国の報道の焦点としてはやはり日本滞在中の中国人に関してです。私が読んだ記事によると関西空港では領事館職員が駆けつけて閉じ込められた中国人旅行者への対応を行ったとのことですが、その数なんと1044人もいたそうです。関空においては日本人ですら参る人が多数出たというのですから、見知らぬ異国の地で留め置かれた彼ら外国人のことを考えると私個人としてはやはり不憫に感じます。
 幸いというか以前欠航となって中国人団体が騒いだ時とは違って今回はそうした騒動は起きなかったようですが、やはり関空のリスク管理のまずさに関しては、非常食や毛布を備蓄している成田や羽田との比較も出ているだけに、今後の反省点として捉えるべきでしょう。

 特に観光立国を掲げる場合、今後もこうした大災害に巻き込まれる外国人への対策は今のうちにしっかり作るべきだと思います。非難や誘導の案内を多国語化することはもとより、食事や宿泊に関しても、かえって言葉もわからない人たちだからこそ手厚い対応が必要だと考えます。
 人間、苦しい時に殴られた恨みを忘れないように、苦しい時に助けられた恩も意外と忘れないものです。旅行中にこうした災害に巻き込まれた場合、どうしてもマイナスイメージがついて二度と足を運んでくれなくなる可能性もありますが、逆に手厚い対応をすることでリピータを生む可能性もあると思えるだけに、各大都市や空港など公共施設は、外国人観光客向けの災害対応を充実化させるべきでしょう。

 北海道の地震に関しては今のところまだ情報が集まっていないのか、現地の中国人に関する目立った報道は見受けられません。とはいえ、仮に自分が外国を旅行中にこんな災害に遭遇したと考えると、なまじっか外国で暮らしているだけにやはり気が気ではない感覚があります。また日本国内への影響についても、既に観光方面の影響が触れられていますが、それ以上に収穫期を控えたこの時期の立て続けの災害ということを考えると、今後食糧価格の高騰が予想されます。また中国地方の豪雨被害も冷めやらぬ中でのさらなる復旧活動の展開も、オリンピック準備にも影響してくるかもしれません。

 今さらっと書きましたが、なんか災害被害の内容ばかり報じられてて、こういった社会への影響に関する報道や解説が、ネットだけしか見ていないからかもしれませんがやけに少ないのが実は気になっています。関空も、乗客以上に航空貨物や通関への影響の方がダメージとしては大きいと思うのに、物流会社への取材記事などはとんと見ません。今日同僚が聞きに行ってくれたからいいものの、今に始まるわけじゃないですが目にはっきり見える切り傷の方が、目にははっきり見えない内臓の病より大きく取り扱われるような報道状況に対してこれでいいのかという疑問を覚えます。

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