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2018年10月23日火曜日

監視カメラの配置の是非

 昨日から監視社会の許容範囲についてこれから語っていくと書いたものの、今日は調子悪くてもう家帰ったらブログ書かずにずっと「バレットガールズ」という銃で撃つと女の子の服がどんどん破れるというわけのわからないゲームしてようと思ってましたが、明日は知人と会うためブログ書けないことを思い出し、仕方なく書き始めています。なお本題と関係ありませんが、「嘘だと言ってよバーニィ」って言葉がリアルに出てきました。

 そんなわけで話は本題に入りますが、監視社会の主役と言ったら密告と監視カメラのダブルキャストです。特に監視カメラは電気代を除けばノーコストで人民を監視し続ける上に証拠も残せるという優れもので、「ノーカラテ、ノーニンジャ」ならぬ「ノーカメラ、ノーディストピア」と言っていいくらいに欠かせない代物です。真面目に監視カメラなしでディストピア作ろうなんて、明治維新を起こすより難しい気がします。

 ただそんな監視カメラですが、こと治安に関しては圧倒的な武器にもなりうる代物です。近年は監視カメラの映像が決め手となって検挙起訴に持ち込める案件も多く、通行する自動車のナンバーをすべて読み取って保存してしまうNシステムに至っては、多くのミステリー作品のトリックを破綻させてしまうほどの強力な威力を発揮しています。
 結論から言えば治安面の効果とその低コスト性から私は監視カメラを広げていくことには大賛成です。ただ、いったいどこまで監視カメラを設置すべきかという点についてはやはり今後も議論が必要だと考えます。

 いわゆる左翼系の団体などは監視社会への批判から監視カメラの設置を頭から否定しますが、例えば学校などの教育期間への配置に関してはさすがに立場をわかってか、否定する人は見たことがありません。私なんかは逆に学校には入口付近を除けば子供の自由な活動を阻害しかねない気がするので配置は控えるべきだと思うのですが、これと絡めて述べると、監視カメラは誰が配置するのかによってもその意味合いは大きく異なります。

 学校や一般商店を例にとると、普通設置するのは運営主です。しかしこれが運営主ではなく警察や政府となると、言うまでもなく意味合いは大分異なってきます。それこそ個人商店のような本屋に何故か知らないが警察設置の監視カメラが置いてあるのと、万引き防止のために店主が監視カメラを設置するのでは、やはり感覚的に前者は変じゃないかと思うのではないかと思います。
 一方で、例えば巨大なショッピングモール、あと銀行やホテルと言った公共性の高い私営の建物だったらどうか。私はこちらの場合に関してはなるべくなら運営主が設置して、警察の捜査協力に対し必要に応じて映像を提供するというような具合が望ましいですが、もし費用などの問題で運営主が設置を渋るようであれば、警察や政府が設置するのも認めてもいい気がします。というのもこれらの建物は公共性が高い上に多数の人間が往来し、監視カメラの設置によるメリットはプライバシーの侵害云々を無視できるくらい高いと感じるからです。

 同様に、公園や駅、空港と言った完全な公共スペースに関してはむしろ国主導でガンガン監視カメラを置いた方がいい気がします。そもそもこれらの公共スペースはその「公共」という言葉の通り市民全体が利用するスペースであり、個人のプライバシーはむしろ存在してはならないエリアです。さすがにトイレ内とかは別ですが、こうした場所において個人のプライバシーを主張するのは古い言葉で言えば独占主義者と見ることもできるだけに、犯罪抑止効果を考えると積極的に監視カメラを活用するべき立場をとります。
 何気に上記の公共スペースの中でとりわけ監視カメラを増やした方がいいと思うのは、ほかならぬ駅、というか列車車両です。これは勘のいい人ならわかるでしょうが痴漢犯罪、そして痴漢冤罪の撲滅につながると思うからで、カメラが安くてもいいから車両内を全部映す監視カメラ体制を構築すべきでしょう。

 では逆に監視カメラを設置すべきでない場所はどこかというと、やはりプライベートというか私有な空間で、個人の邸宅等です。ここで一つ議論となるのはマンションの廊下などと言った共有スペースに設置すべきかという点で、これなんか設置場所によってはだれがどの部屋に出入りしているかが全部記録できてしまいます。私はまったく気にしませんがこの点を気にする人は多分いっぱいいると思うのですが、共有スペースでもよくケンカや暴行といった犯罪が起こることを考えたら、なるべくなら設置した方がいいという立場をとります。間を取るならやはり映像管理は管理会社が行い、警察への提出は任意性とする辺りが落としどころかもしれません。
 なお警察への提出は任意と言いながらも、もしある部屋のドアから火星人が出てきたら何をどうしてやってでも私はその映像を手に入れて公開するでしょう。個人のプライバシーより、火星人の発見の方がずっと大事です。

 もう一つ議論のネタを入れておくと、例えば公道なんかはどうなるのかという点で意見が分かれるでしょう。公道も人や車の往来が激しければ監視カメラの設置メリットが絶大になりますが、場所によっては一般住宅の塀、場合によっては庭も映ったりします。何も公道に限らずとも個人が自宅に監視カメラを設置したところ、隣家の一部も映ってしまうということも考えられます。こうした場合はどう処理するのか、設置を認めるべきなのかに関しては、もしかしてもうあるかもしれませんがルールを作っておく必要があるでしょう。
 それこそ先ほどのように人の出入りが分かってしまうドアや窓の中は映してはならないとか、屋根や塀の一部なら勝手に撮影し続けても問題ないとか。もう一つ重要なのは、自宅用の監視カメラと主張して隣家を覗き見し続ける輩の処罰と区分です。こうした監視カメラの悪用に関しても一定の制限はあらかじめ作っておくべきであり、公共スペースであればトイレ内などは禁止、プライベートな空間であればその撮影範囲はその空間内及び隣接する最低限の空間に限るとか。逆を言えばこうしたルールがなければ今後何か問題が起こってきそうな気がします。

4 件のコメント:

  1. 片倉(焼くとタイプ)2018年10月28日 15:54

    google mapも厄介な存在になりました。民家の大きさや止まっている車まで映っているのです。
    もちろん車のナンバー自体はモザイク処理されていますが、車種自体は分かってしまいます。
    高級車が止まっている≒住人は高収入だから株・不動産投資の営業に行こうという輩が出て
    きます。 ひどいのになると振り込め詐欺のターゲットにもなる可能性があります。
    私の勤務先の会社は田舎にありますが、、google mapで見ると営業車両の車種と台数まで
    分かりますよ。

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    1.  Google Mapも言及しようと思っていたのですが、やはりこの辺は難しい問題だと思います。この記事で挙げたような常時監視と違う一瞬の撮影ではありますが、おっしゃる通りにいろいろな情報が常に公開されてしまうこととなります。ただこうした一瞬の撮影も厳しく制限するとなると映画撮影などに支障をきたしたり、一般人の何気ない撮影でも訴訟とかに発展しかねないので、この辺は大目に見るべきかなぁと個人的には考えてます。

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  2. この記事の表題、中国なら簡単に解決しますよね。人民の個人情報に対する意識が低くて強権的な政府の元ではプライベートの空間ですら監視されそうです。

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    1.  日本人ほどではありませんが中国人もさすがにプライベートを常時監視されるのはあまりいい気分はしませんが、「実害が出ないなら大丈夫」と割り切っている感はありますね。現にインターネットに関しては常時監視されてますが、細かい情報までは国家によって暴露されないという妙な信頼感がある気がします。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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