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2018年11月26日月曜日

いじめの認知件数から伺うその実態

【悲報】イジメの件数、やっぱりあの県がぶっちぎり(アルファルファモザイク)

 やや興味深いデータが乗っていたので紹介したいと思ったのがこちらのデータですが、数年前にも私は同じデータを見ています。その時も記事を書いていますが、当時の時点で既に、認知件数の多い都道府県の方がいじめ対策をしっかりやっているとみなせるのではと言及しています。

 上記リンク先のデータではいじめの平均認知件数では京都がぶっちぎりトップですが、この結果に対するコメントでも私と同じように、「ちゃんと認知して対策を取っているからではないのか?」、「むしろ認知件数の低い都道府県の方が怪しいのでは」という意見が散見され、私自身も同感です。もっとも香川県が最低だという結果については、実際に付き合ったことのある香川県民の性格や、本当にうどんのことしか考えていないのではと思える点から妙に納得感があります。

 この都道府県データで個人的に着目したのは、はっきり言えば滋賀県と神奈川県です。前者は普段の教育行政見ていてもはっきり言って異常だと感じる県の上に、かつては大津市で大きく話題となったいじめ自殺事件の処理など、教育面で最も信用できない件だからです。後者の神奈川県は今回のデータでも全国平均を下回っていますが、以前データを見た際もなんかやたらと認知件数が低く、人口が多いとはいえしょっちゅう神奈川でいじめ事件が報じられているのにこのデータはなんかしっくりこないと感じていた県だからです。
 どちらも上記感想の通り、果たして実態はこのデータの通りなのか疑わしく覚える県です。

 話は戻りますが、これまでに取りざたされてきた未遂を含む自殺にまで発展した多くのいじめ事件ではそのほぼすべてで当初は「いじめはなかった」と認定されています。だからこそ事件となって報じられるわけなのですが、自殺という大きなベンチマークがありながらもいじめ認定しないということは決して珍しくないように思え、そういう点でこの都道府県別認知件数データは鵜呑みにはできないものがあります。
 もっともコメントとかにも書かれている通り、「陰湿な京都ならさもありなん」というのも私自身よくわかります。ただその点についてのコメントで、「あいつら人付き合いが薄っぺらいから裏で何言われても気にならない」というのもまた至極理解できます。

 私としては冒頭でも述べた通り、いじめは「隠蔽」されるのが常であることを考慮すると、認知件数の高い都道府県の方がむしろ対策をしっかりしているのではという点で信頼がおけます。その上で、どういった地方や学級でいじめが多いのかとか、地域ごとにどんな特徴があるのかなどもっと統計にして出すべきでしょう。前からも述べている通り、問題を認知したらまずはとにかく観察し、その上で対策を練らなければ意味がなく、印象で対策を議論している限りいじめ問題は日本で全く減ることはないでしょう。

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