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2018年11月27日火曜日

上海で始まったゴミの分別

 日本も今年は暖冬傾向なのかあったかいと聞きますが、上海も全然気温差がらず、むしろ湿度が高く蒸し暑さすらこのところ感じます。寒い方が基本有利な自分にとってはこの上なく鬱陶しい限りです。

 話は変わりますが、このところ上海市内の各団地でゴミの分別回収が始まってきました。私の住んでいる団地でも生ごみ、普通ゴミ、資源ゴミ、有害ゴミの四種類で分別回収するようになり、特に生ごみに関してはポリ袋すら排除して直接大型のバケツに生ごみを放り込むという真新しいシステムを取っています。
 なお粗大ごみに関してですが、中国だと「早い者勝ち!」と書いた貼り紙とともにそこら辺に置いとけば数時間でなくなっています。変なところで妙にエコな社会だとよく思います。

 話は戻りますがこれまでの中国のゴミ捨ては種類に関係なく、大型のポリバケツに放り込んでおけばそれでよく、正直に言って非常に楽でした。なので分別が始まった当初も面倒くささを感じていたのですが、回収自体は毎日やってくれるので曜日を決めて出す必要がないだけまだマシです。
 個人的に注目したのは、この新しい分別制度の周知徹底活動です。恐らく団地自治会の中で当番を決めているのだと思いますが、毎日早朝と夕方に集積所に立って、分別を呼び掛けるとともにごみの種類の確認などが行われています。

 正直、中国でごみの分別をやるにしたってこれまでやってこなかった中国人が適応できるのかなと疑問でしたが、やるとなったら徹底して無理くり実行しようとするこういう熱意というか対応には少々驚きました。現実に毎朝集積所の前で番人が立っているので、以前と比べればどのゴミがどの種類に当てはまるのかで迷う人は減ってきているように思え、またポリバケツの中身を見ても派手に中身を間違えてあるというのは見られなくなりました。
 もちろん、こういうことが出来るのはまだマナーがしっかりしている上海だからで、恐らくほかの都市ではどれだけ指導しても言うこと聞かない人間の方が多いだろうと私も思います。とはいえこれまで全く行われてこなかったゴミの分別が始まったこと、そして短期間でそれを周知徹底させる手段という点についてはやはり中国は大したものだなという風に感じます。案だけ周知徹底しておきながら全く普及しないプレミアムフライデーと比較するにつけ。

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