今日有休とったのにパスポートを会社に届けなくてはならずさっき自転車で行ったら、入館証忘れて入れずマジ焦りました。結局、普通に出勤している同僚を電話で呼び出して、パスポート届けてもらって事なきを得ましたが。
話は本題に入りますが、日本人はよく「三大○○」と表現するのが好きで何かこのネタで歴史記事書こうかなと考えた際、真っ先に浮かんだのは見出しに書かげた「謎死」でした。そういうわけでちゃっちゃと書いてきます。
1、源頼朝
言わずと知れた鎌倉幕府初代将軍ですが、彼の死は一切が謎に包まれています。鎌倉幕府史書の「吾妻鑑」においては死亡日時しか書かれておらず、その前後に病気となったかどうかについても書かれず一体どのようにして亡くなったのか、死因については何も書かれていません。
急死だったのは間違いないようですが、死因が書かれていないことから落馬死、暗殺、果てには夜這いをかけに行ったところで殺されたなどどれも根拠に乏しい説が挙げられていますが、現状から言えば「急死」以外言いようがなく、今後の研究が待たれます。
なお敢えて動機から攻めるならば、頼朝が急死して得したのは天皇家、そして北条家でしょう。もし暗殺説で行くならこのどちらか、若しくは両方という可能性を頭に入れておく必要があるでしょう。
2、千利休
言わずと知れた日本茶道の祖ですが、それまで昵懇の仲であり政権内でも中枢を務めていたにも関わらず、主である豊臣秀吉にある日突然切腹を命じられています。ただ両者の関係が徐々に悪くなってきていたという痕跡はあり、具体的には利休の弟子である山上宗二を秀吉が処刑した、両者の仲を取り持っていた秀吉の弟の秀長が亡くなった、秀吉が息子・鶴松を生んでいた(後に夭逝)などといった要素はあるにはありますが、あれほどの影響力を持っていた利休を切腹にせしめるほどの理由は何なのかとなると具体的なものはやや出てきません。
一応出ているものとしては、茶道の路線の違い、その影響力拡大を秀吉が懸念した、秀吉に対して利休が距離を置きだしたなどあるものの、逆に多すぎてどれが本当の動機かとなると見えてきません。こちらも今後、何が決め手になったのかについて今後の研究が待たれます。
3、孝明天皇
言わずと知れた江戸時代最後の天皇ですが、公武合体派の首魁にして江戸幕府存続を願っていたことから、大久保利通をはじめとする討幕派は手紙などではっきり「天皇が邪魔」と書かれていました。また討幕の機運が最大限に高まっていたこれ以上ないタイミングで崩御したこともあって、公式には病死と発表されているものの、近臣、具体的には岩倉具視らによる毒殺説がかねてから絶えません。
毒殺説は同時代からも噂されており、明治政府も死因に関する研究や議論を封じたことからますます盛んになりました。一方で現代では毒殺説に対する反論も出ており、崩御直前に普段と変わらず健康そうな発表は天皇という立場から病状が隠されていたとする指摘も出ており、この主張には私も納得できるところがあります。
とはいえ、本当に毒殺だったかどうかについては、現状まだ判断材料となる資料が不足している感があり、判断するにはまだ早いでしょう。ただ孝明天皇に関しては人物が人物なだけに、中国の「千戴不決の義」のように永遠の謎として語り継がれるかもしれません。
「お前の推測に矛盾が無ければ、それが真相である可能性はあるだろうな」
返信削除上記の台詞は、ゴルゴ13の特殊な射殺方法を見抜いた男に向かってゴルゴ13が言った言葉です。
男はゴルゴの依頼主の部下であるため当然射殺方法については警察には黙っていました。
源頼朝の死亡については急死説や暗殺説がありますが、ゴルゴの台詞の通り、それらの説に
矛盾がなければ 真相である可能性があるのです。 歴史家にとっては矛盾点がないだけ
に、説を否定するのにも苦労します。 逆に歴史小説家にとっては作品のネタが増えるため
矛盾のない説は好都合です。
なお余談ですが上記のゴルゴ13が射殺した相手は不動産会社社長のクランプという男です。顔
こそ違いますが、(社長時代の)ドナルドトランプ大統領を思わせる設定です
つまり、今のトランプは影武者……?なんて説もゴルゴ13に立てばありうるということですね。っていうか結構昔から有名だったんだなぁ。
削除歴史小説によって想像の余地を広げるというのは非常に好ましいのですが、一部の歴史小説とかだと有名になり過ぎて、脚色部分が真実のように伝えられてしまう例も見られます。水戸黄門や化け猫騒動なんかまさにその典型ですが、あまりに流行り過ぎるのもまた問題かなという気がします。