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2019年2月28日木曜日

米朝会談の結果について

 正直体調とともにやる気も出ないので今日もブログ書きたくありませんでしたが更新回数減ってるので無理くり書きます。

 さて本日ベトナム・ハノイで米朝首脳会談が行われましたが、結果は衆目の予想と違って完全な物別れで、何らかの合意はおろか共同声明すら行われずに終わってしまいました。日本の外務省も予想外の結果と述べていますが、それもそうだろうと私もすごく納得します。
 もっとも、結論から言えば今回のこの結果は日本にとっては最良の結果であると言えるでしょう。

 物別れに終わった原因は、北朝鮮側の譲歩案が一部各施設の廃棄に対して制裁の全面解除を求めたのに対し、米国側は全面制裁解除の条件には全面核放棄を要求したためと言われています。真偽や詳細については今後の報道を待つ必要があるでしょうが、個人的に気になるのは、何故階段前に北朝鮮側は余裕綽々、つまり合意できるという自信があったのかという点です。
 簡単に類推するなら再選を控えてトランプ大統領が成果を欲しがっているなどとの報道があったことから、容易に北朝鮮側の条件を飲むと思っていたのかもしれません。ただ、事前の報道では交渉の焦点は核放棄の実行前の制裁解除や経済支援の実行を行うか否か、要するに卵が先か鶏が先かという順番が焦点と言われており、やはり「全面制裁解除」という北朝鮮の要求が過大であったという印象を覚えます。

 日本側としては、「北朝鮮のミサイル放棄の代わり、核保有を認める」というシナリオが最悪でしたが、今回に関しては核放棄を米国はしっかり求めてくれ、なおかつ安易な一部制裁解除という妥協もなく、それどころか拉致問題も提起してくれたとのことで、満点この上ない結果だったと言えます。一方、韓国にとっては北朝鮮の融和路線が阻まれたこととなり、ムン・ジェイン大統領にとっては面白くない結果であるでしょう。
 では中国はどうか。こっちのメディアの報道を眺める限りだと、注目してないわけではないものの、日本とかと比べるとやはりその熱は低い感じがします。どちらかというと印パのカシミール上空での空戦のほうが大きく取り上げられており、その関係からかやたらとパキスタン推しの記事が書かれてあって面白いです。何気に自分もF-16とMig-21という単語見て興奮したし。っていうかまだMig-21って飛ぶんだ。

 今後についてですが、北朝鮮側としては今回の会談失敗は対面的には非常に痛手になる気がします。というのも先週辺りから北朝鮮国内ではこの会談や金正恩の動向が詳しく報じられており、大きな成果が得られること間違いなしとばかりに期待値を上げまくっていたからです。それが今回こうしてなしのつぶてで終わったわけですから、ストレスのはけ口とばかりにまた日本海とかになんかミサイルとか飛ばしてくるかもしれません。
 そしてそれに対して、中国とロシアがどう反応するかで、自分が見る限りだと米国以上にこの二ヶ国の方が北朝鮮の運命握っている気がします。

2 件のコメント:

  1. ロシアと中国の方が北朝鮮の運命を握っているという感覚は僕も同じです。やはり、同じ共産圏だからですよね。今この言い方が適切かわからないですが。

    ミグと聞くと僕は映画『トップガン』を思い出します。

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    1.  先日もロシアが堂々と北朝鮮に石油を密輸していると報じられており、この二ヶ国が締めれば、一瞬で北朝鮮は崩壊するのは確実です。一方、ロシアも中国も実際はそんな北朝鮮を大事にしたいとかではなく、米国への嫌がらせになるからとりあえずやってる感があります。中国に至っては北朝鮮が核やミサイル持つこと自体嫌ってますし。
       この辺とどう利害関係を持つかでしょう。

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コメント、ありがとうございます。今後とも陽月秘話をよろしくお願いします。

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