「明日から本気を出す」と言い続けているうちに春節休暇が大分過ぎて来てやばくなってきたので、仕事の方も取り掛かろうと昨日あたりからようやく真面目に資料集めとか、取材をはじめました。当初、中国アニメコンテンツ市場ネタでもやろうかと思ってましたが、こちらは一部メディアへの取材でもう少し回答を待つ必要があるため延期し、代わりに中国ゲーム市場について書くことにしました。
割合、っていうか日本と比べて中国ではこの業界の調査研究は盛んなために資料はあっさりラクラク集まり、記事を書くにあたって障害らしい障害はなかったのですが(今日だけでもうドラフトも書き終えた)、せっかく休みで電話取材もやりたい放題だし、どっか日系の会社にも軽く中国事業の話とか聞いてみようと考えたのは、ある意味余計だったかもしれません。
取材先として今回選んだのはコーエーテクモで、なんでここにしたのかというと中国に開発会社を持っているのと、三國無双など中国でも知名度の高いゲームシリーズを持っていたからです。ついでに「討鬼伝2極」を何故出さないのかも聞きたかったし。
それで早速代表電話に聞いて広報部の連絡先をメモると、昨日に電話かけてみました。すると対応した女性広報は開口一番、「担当者が不在のために回答できません」とのことでした。
自分も正直この手の対応には慣れていることから、暗に取材拒否しているなということはすぐわかったものの、それで引き下がってたらただのボンクラです。なので、「じゃあその担当者はいつ帰ってきますか?そのタイミングに合わせて掛け直します」と聞き返すと、「わかりません」とすぐ帰ってきました。
なおも攻め立てるため「御社は同じ部署の人間のスケジュールすら把握してないのですか?」と重ねて聞いた上で、「明日ならいるのか?」と聞いたら、「明日なら多分……」というので、「なら明日かければコンタクトできるんですよね?」とさらに聞くと、「確実にとは言えません」と返事される始末。
っていうかこの時点で、「てめーの取材なんか受けるわけねーよ!」とか言われたほうがこっちとしても芽なしってことですぐ踏ん切りつく(ネタもGET)んですが、遠回しな取材拒否姿勢が何度も続いて正直自分もちょいイライラしてきました。なので率直に、「こちらの取材に御社は回答いただけるのか?」とはっきり聞いたところ、「回答しかねます」というまさかの無回答が返ってきました。
「あんた広報だよな。企業広報というのはあらゆる方面の質問に答えるのが仕事だろう。何も極端にディープな話をこっちも聞きたいというわけではないのに、取材に答えられるか否かすらも答えられないのか?」と改めて問いましたが、やはり依然と「だから、回答しかねます」と言われ続け、このまま粘っても絶対に協力してもらえないだろうと判断したことからこの日は引きました。
その後、以前広報対応が素晴らしかったDeNAへ電話をかけたところ、「取材内容によってお答えできるかも判断が必要なので、一旦メールにまとめて送ってもらえますか。アドレスはこちらです( ・∀・)」と至ってまともな対応され、つつがなく取材依頼を終えました。
ぶっちゃけ、相手の時間を潰すわけだから取材を拒否されるならされるで多少仕方ないと私も思っています。しかし対応するかしないかすらも答えず、適当な嘘言ってごまかされるってのは流石にカチンと来るわけで、多少想定問答作った上で本日再戦に至ったわけです。
「お忙しいところ失礼します。私、フリージャーナリストの花園祐です」
本日午前、電話口でこう言ったところ、ガチで「っ!?」って感じでコーエーテクモの女性広報が息を呑む声が聞こえました。後どうでもいいけど、たまに「フリージャーナリストの」ってところをロマサガ2みたく「フリーファイターの」って言いたくなります。
昨日と全く同じく中国事業についてお話を伺いたいと要件を伝えたところ「少々お待ちください」と電話を保留され、しばらく待った後に、「担当者が不在で回答できません」と、昨日と全く同じ回答が返ってきました。
無論、ここで引き下がってはただのボンクラなので、「昨日もいないと言っていたが一体いつならいるんだ。っていうか常に回答できる広報が不在って、お宅の会社の管理体制はどうなっているんだ?担当者は常に外出してるのか?」といったところ、「本日、担当者は会議中で……」と返事がしたので内心で「(๑•̀ㅂ•́)و✧」と思った上で、
「なら会議の終了時刻を教えろ。終わったタイミングで電話かければ確実につながるだろう」
といったところ相手が明らかにしどろもどろとなり、「確認します」と再び保留。でもって想定していたけど、「終了時刻ははっきりわかりません」と言ってきました。
ここが攻めどころだと思って続けて、「昨日は明日ならいるというから電話かけたのに今日もいない、でもって会議もいつ終わるかわからないって、一体どういうスケジュール管理しているんだ。っていうか何も質問に答えないって、広報の仕事を放棄してないか?」とまくしたてたところ、
「(゚Д゚)ハァ?」
ぶっちゃけ自分も若干驚いたけど、リアルに受話器の奥から小声で「(゚Д゚)ハァ?」って声が聞こえてきました。やはり人間、一旦堰を切ると脆いのか、その後のやり取りでも都合三回ほど「(゚Д゚)ハァ?」って声が聞こえてきました。っていうか広報にこんなの言われたの初めてなんだけど。
もうこの時点で何が何でも自分に対して真摯に向き合う気がないし、はっきり相手が嘘ついてごまかしているのもわかっているので、「要するに、取材拒否と受け取ってもよろしいでしょうか?」とはっきり聞きました。
ここでまた例の「(゚Д゚)ハァ?」が聞こえたのですがその後で、「回答しかねます」と言ってきました。「取材を受けるか受けないかすらも回答できないのか?」と改めて問うと、「そうした回答権限がありません」というので、「そっちが回答できる担当者いないから何度もこっちは電話かけるはめになっているんじゃないか。でもって担当者がいるタイミングを聞いてもわからない、明日ならというから今日かけたらいないといって、これでは何もわからないじゃないか。っていうかその『担当者』ってのは存在するのか?」といったところで三回目の「(゚Д゚)ハァ?」。
そこそこ頭にきてたので、「じゃあ誰なら回答できるんだ。取材拒否かどうか回答できる奴に変われ!」といったところ電話が保留となり、ようやくここで男性の広報に変わりました。この男性広報にことのあらましを聞いているかと訪ねたところ、
「はい、中国事業についてお伺いしたいとのことで、担当者が本日体調不良で不在のため――」
「ちょっと待った!」
向こうの言葉を遮った上で私は、「さっきの女性広報から担当者は会議中だと聞いている。それがなんで不在理由が体調不良に変わってるんだ!」と追求しました。ただこっちの男性広報はまださっきの女性広報よりは経験があるのか、「あ、想定の担当者が別だったようですね」とすぐかわしてきました。
その気になれば、「自分の取材に答えられる担当者はさっきの女性広報は一人だけでいないと聞いていた。二人いたというのなら昨日の時点で答えられたのでは?」と追求することも可能でしたが、自分も早く終いにしたかったのでこの追求まではしませんでした。まぁ不在理由が変わっている時点で、その「担当者」はそもそも存在しないのでしょうが。
その後、男性広報からは取材理由や質問などをもしよければ文章で送ってもらえればインタビューなども手配するし回答もするという風に説明されましたが、
「なんでそんな当たり前の回答を得るために自分は二日間も時間かけなきゃいけなかったの?」
「誠に申し訳ありません」
「昨日DeNAさんにも聞いたけど、一発でその回答にたどり着いたよ」
「本当に申し訳ありません」
というやり取りを経た上で、これまでのやり取りからどうせまともな回答は得られる見込みが無いので、もう今回は取材を遠慮するということをこの男性広報に伝えました。向こうからは不手際について改めて申し訳ないと伝えられましたが、「この件も場合によっては書くからね」といった瞬間、
「すいません、どちらでお書きになられるのでしょうか?」
とすぐ聞いてきました。
危機管理対応としては別に問題なく、むしろ真っ当な反応だとは思いますが、「こっちの質問には何も答えなかった、っていうかつまらない嘘ついて婉曲に取材拒否してきた癖に」と内心カチンと来ましたが、「JBpressだよ」って素直に自分は教えてあげました。もちろんJBpressの記事に本気でこの経緯を書くつもりはないのですが、今後しばらくはネタとしては使える気がします。
個人的な印象で述べると、自分の中でワーストだったクロネコヤマト並にレベルの低い広報だなと思います。取材に協力できないならはっきりとお断りを述べればいいだけなのにそれすらもできず、挙げ句にすぐわかる嘘までついてごまかそうとするなんて話になりません。ゲーム会社だからメーカー広報と比べるとレベルは落ちると想定してはいたものの、DeNAがスムーズに対応してくれたのと比べると好対照もいいところでした。
っていうか「(゚Д゚)ハァ?」はさすがにないと思う。こっちだって別に怒鳴ったりするには至ってないのだし。
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