最近チェスだけでなく将棋や囲碁でもAIがトッププロたちに勝利するようになり、この方面の進化が著しくなってきています。ちなみにこういったAIとトッププロたちが対局する度に、「勝つのは人かマシーンか」というかつて「ウッチャンナンチャンのこれができたら100万円」における「電流イライラ棒」冒頭で語られる決り文句を思い出します。「電流イライラ棒」も、AIにやらせてみたらいまどき面白いかも。
こうしたAIの発達に合わせて最近、「AIに今後仕事を取られる職業」といった特集が前よりも増えてきたように見えます。筆頭としてあげられているのは金融ですが、確かにこの方面はヒューミントに左右されるディールでなければAIにやらせた方が正確だし、AI発達の影響を強く受けると私も思います。
一方、何気に私が一応本業としている職業も、こうした特集でAIに取られる仕事の筆頭としてよく挙げられています。私の職業に関しては上記の金融が挙げられるよりもずっと早く、っていうかかなり昔からAIに仕事を取られる職業として挙げられてきているのですが、少なくとも今現在においてはまだまだ実現は先としか言いようがなく、実際に仕事を取られるような状況は発生していません。
その上で私から言うと、「代行できるものなら早く代行してくれ……(ヽ´ω`)」と本気で願っています。なんでかっていうと、それくらいマジ忙しくて仕方ないからです。
業務効率化できる範囲も限られているため単純にマンパワーが要求される職業で、経験者であればあるほど強いだけに新人が入って来づらく、来ても使えるようになるまではある程度育成しなければならず、その育成にもマンパワーが強く要求され作業量が増えるという悪循環であり、でもって入ってきても新人はすぐ辞めちゃうという状況が割とどの会社でも起こっています。
またその業務内容も専門的すぎるため、成果物を検収する人間がその質が高いか低いかを判定できず、上の人間によっては高い実力者であっても評価されず、その逆に低い実力にも関わらず場所によってはめちゃ高く評価されたりして、評価基準がかなりまばらでもあったりします。なので業務経験が豊富だと鳴り物入りで移ってきても、その職場のレベルによっては「聞いていたものとは違う」的な状況にもなったりします。
そんな背景から今現在の私の職場もやたら忙しく、誇張ではなく本気でAIが代行できるってんなら早く代行してほしいと、仕事を取られる当事者でありながら取られることを願っています。自分がそれで職にあぶれるとしても、会社全体で業務が回せて今の忙しさから開放されるならそうなったほうがいいとすら思うくらいの状況です。
その上でAIに仕事を取られると心配している人たちについていうと、ちょっとまだ追い込まれ足りてないんじゃないのかと勘ぐっています。前述の通り私の仕事の場合は、よく仕事が取られるといいながらも実際には全然その段階に来ておらず、むしろAIに業務支援してほしいような状況ですが、今後仕事が取られると心配している人の話を聞いていると、なんとなくまだ業務に余裕があるというか、単純な業務に終止しているような印象が否めません。なのでそういう人たちに向かって言うと、仕事をAIに取られると今から心配しているのなら、AIどころか別の人に仕事を取られることを心配したほうがいいのではと内心思っています。
翻訳業などはどうなのでしょう・・・特に産業分野は書式や用語、ものの言い回しがAIの進化に合わせて変化してゆくような気がしているのですが。
返信削除翻訳関係の人に聞く限り、同じアルファベットを母体としている英語やドイツ語、フランス語とかならそこそこ技術は進んできていますが、英語と日本語やヒンディー語とロシア語などは文法体型も大きく異なってててんでお話にならない状態だそうです。簡単な会話文とかならともかく、法律やビジネス文書などは現状ではまだAIが頼りになるとは言えないでしょう。
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