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2019年10月14日月曜日

意外な反応

一躍ブームの蘭州ラーメン、本場の味はどう違うのか(JBpress)

 今日配信されたのが上の記事ですが、正直言って蘭州ラーメンはまだニッチだし、内容も平和的で悪くはないけどインパクトに欠けるからそんなに受けないだろう、蘭州旅行してきたついでに書いた記事だからいっかとか思ってたら、そこそこ読まれました。ヤフコメも100件超えたし、アクセスランキングも午前の段階ではトップに入ってて、「え、こんなのが受けるの?」と正直戸惑うくらいでした。

 内容については言わずもがな、最近日本でも増えてきた蘭州ラーメンについてです。ヤフコメを見ているとやはりというか駐在経験者と思しき人達が、「懐かしい」、「また食べたい」という具合で強い反応を示し、味や食べ方について議論を深めています。個人的には、「酒飲んだ後の〆にいい」という意見には至極納得し、薄味だからハーフサイズくらいで提供してくれたら確かに最後に食べる料理としていいかもしれないと思いました。

 記事執筆の背景は上でも書いている通り、蘭州にせっかく旅行に行ったのだから記事ネタにしようと思ったくらいで、そこまで激しく伝えたい何かがあったわけではありません。ただ記事執筆中、日清が蘭州ラーメン味のカップラーメンを出していたことを知り、日本でも知名度が広がっているのだなとしみじみ感じていました。
 改めて考えてみると本当の中華式ラーメンと言ったら、日本だと担々麺くらいしかあまり普及しておらず、日本の独自発展したラーメンはこれだけ増えたのに、本場中華ラーメンはバリエーションも多いのに日本だとまだ少ないなという気がします。先程も友人と、西安のビャンビャン麺とかあるのにねーなどと話してました。

 執筆中の思い出としては、読む側からしたらあまり想像しづらいと思いますが、味の表現というのは実は非常に難しく、そういう意味でこういったグルメレポート記事を出す際、以前は非常に苦労していました。
 具体的に言うと、味覚というのは個人によって変わるため、辛いとかしょっぱいと思って紹介しても、他の人からしたらそういう風には感じられなかったりします。また味覚に関してはまだはっきりしたものもありますが、おいしいかおいしくないかに至っては完全に個人の嗜好が影響するため、「マジうまい最高!」という風に書いても、「それは違う!」と思う人もいるだけで、公平忠実に味の内容を説明、表現したりするのは実は文章表現上ではかなり難しい作業に入ります。

 この辺の味覚表現については2016年に書いたラーメンミュージアムの記事で非常に苦しみ、このときに試行錯誤した結果、前と比べると段違いに表現できるようになってきた気はします。今回もそのときに培ったテクニックを利用し、「多くの人が同感するであろう際立った味の特徴」、「使われている食材の役割」、「このような味に感じたのはあくまで筆者自身と明記する」というポイントを抑えて書きました。
 今回の記事に関しては非常に議論になりやすいラーメンスープよりも、麺の方で際立った特徴が出たので、そういう意味ではまだ書きやすい方でした。またラー油に関しても見た目的にもわかりやすく、個人的には意外と簡単そうでありながら、他の人ならなかなかできない表現でうまく説明できたのではないかと考えています。

 それにしても金のなかった頃は、本当に週3回以上は蘭州ラーメン食べてお金貯めてました。最もそういう思い出があるからこそ、たまに食べたくなるのでしょうが。

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